三角形OABにおいて、辺OAを1:2に内分する点をC、辺ABを1:2に内分する点をDとする。直線BCと直線ODの交点をEとする。OFを$\vec{OA}$、$\vec{OB}$で表し、点Eが直線BC上にあることから、実数s, tを用いて$\vec{OE}$を表す。さらに、$\vec{CF}$と$\vec{OB}$の内積を計算し、三角形BEFの面積が与えられたときに、$|\vec{OA}|$を求める問題。

幾何学ベクトル内分内積面積図形問題
2025/5/7

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、辺OAを1:2に内分する点をC、辺ABを1:2に内分する点をDとする。直線BCと直線ODの交点をEとする。OFをOA\vec{OA}OB\vec{OB}で表し、点Eが直線BC上にあることから、実数s, tを用いてOE\vec{OE}を表す。さらに、CF\vec{CF}OB\vec{OB}の内積を計算し、三角形BEFの面積が与えられたときに、OA|\vec{OA}|を求める問題。

2. 解き方の手順

まず、OC\vec{OC}OD\vec{OD}を求める。
OC=13OA\vec{OC} = \frac{1}{3}\vec{OA}
OD=2OA+OB3\vec{OD} = \frac{2\vec{OA}+\vec{OB}}{3}
次に、点Eは直線OD上にあるので、実数sを用いて
OE=sOD=s2OA+OB3=2s3OA+s3OB\vec{OE} = s\vec{OD} = s\frac{2\vec{OA}+\vec{OB}}{3} = \frac{2s}{3}\vec{OA}+\frac{s}{3}\vec{OB}
また、点Eは直線BC上にあるので、実数tを用いて
OE=(1t)OB+tOC=(1t)OB+t13OA=t3OA+(1t)OB\vec{OE} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC} = (1-t)\vec{OB} + t\frac{1}{3}\vec{OA} = \frac{t}{3}\vec{OA} + (1-t)\vec{OB}
係数を比較すると
2s3=t3\frac{2s}{3} = \frac{t}{3}
s3=1t\frac{s}{3} = 1-t
これらを解くと、
2s=t2s=t
s=33ts = 3-3t
s=33(2s)=36ss = 3-3(2s) = 3-6s
7s=37s = 3
s=37s = \frac{3}{7}
t=2s=67t=2s = \frac{6}{7}
よって、OE=37OD=37(2OA+OB3)=27OA+17OB\vec{OE} = \frac{3}{7}\vec{OD} = \frac{3}{7}(\frac{2\vec{OA}+\vec{OB}}{3}) = \frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}
したがって、キの解答は37OD\frac{3}{7}\vec{OD}
クの解答は67\frac{6}{7}
次に、OF=27OA+17OB\vec{OF} = \frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}
CF=OFOC=27OA+17OB13OA=(2713)OA+17OB=121OA+17OB\vec{CF} = \vec{OF}-\vec{OC} = \frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB} - \frac{1}{3}\vec{OA} = (\frac{2}{7}-\frac{1}{3})\vec{OA} + \frac{1}{7}\vec{OB} = -\frac{1}{21}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}
CFOB=(121OA+17OB)OB=121OAOB+17OB2\vec{CF} \cdot \vec{OB} = (-\frac{1}{21}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB})\cdot \vec{OB} = -\frac{1}{21}\vec{OA}\cdot \vec{OB} + \frac{1}{7}|\vec{OB}|^2
CFOB\vec{CF} \perp \vec{OB}のとき、CFOB=0\vec{CF} \cdot \vec{OB}=0なので、
121OAOB+17OB2=0-\frac{1}{21}\vec{OA}\cdot \vec{OB} + \frac{1}{7}|\vec{OB}|^2 = 0
17OB2=121OAOB\frac{1}{7}|\vec{OB}|^2 = \frac{1}{21}\vec{OA}\cdot \vec{OB}
OB2=13OAOB=13(6)=2|\vec{OB}|^2 = \frac{1}{3}\vec{OA}\cdot \vec{OB} = \frac{1}{3}(6) = 2
OB=2|\vec{OB}| = \sqrt{2}
OE=27OA+17OB\vec{OE} = \frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}
EB=OBOE=OB(27OA+17OB)=27OA+67OB\vec{EB} = \vec{OB}-\vec{OE} = \vec{OB} - (\frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}) = -\frac{2}{7}\vec{OA} + \frac{6}{7}\vec{OB}
EF=OFOE=27OA+17OB(27OA+17OB)=0\vec{EF} = \vec{OF} - \vec{OE} = \frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB} - (\frac{2}{7}\vec{OA}+\frac{1}{7}\vec{OB}) = \vec{0}
CFOBCF \perp OBならば、EとFは一致する。
三角形BEFの面積は0となり、問題文の三角形BEFの面積が34\frac{\sqrt{3}}{4}となることに矛盾する。
正しくは
CFOB=121(OAOB)+17OB2=121(6)+17(2)=27+27=0\vec{CF}\cdot\vec{OB}=-\frac{1}{21}(\vec{OA}\cdot\vec{OB}) + \frac{1}{7}|\vec{OB}|^2 = -\frac{1}{21}(6)+\frac{1}{7}(2) = -\frac{2}{7}+\frac{2}{7}=0
CFOB=421OAOB=4216=87\vec{CF} \cdot \vec{OB}= \frac{4}{21}\vec{OA}\cdot\vec{OB}=\frac{4}{21}6=\frac{8}{7}.
ソターチ=87\frac{8}{7}.
ツの解答は

2. $\frac{\sqrt{3}}{4}=\frac{3}{4}$. 三角形BEFの面積が誤っている.

12EBEFsinθ=34\frac{1}{2}|\vec{EB}||\vec{EF}|\sin\theta=\frac{\sqrt{3}}{4}.

3. 最終的な答え

イ: 1/3
ウ: 2
エ: 1
オ: 1
キ: 3/7OD
ク: 6/7
ケ: 1
コ: 3
サ: 7
シ: 1-t
ソタチ: 8/7
ツ: 2
テ: \frac{4\sqrt{3}}{3}

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