問題6: 行列$P$と$Q$が直交行列であるとき、その積$PQ$も直交行列であることを示してください。

代数学線形代数行列直交行列転置行列
2025/5/7

1. 問題の内容

問題6: 行列PPQQが直交行列であるとき、その積PQPQも直交行列であることを示してください。

2. 解き方の手順

直交行列の定義は、AAが直交行列であるとき、ATA=IA^T A = IかつAAT=IA A^T = Iが成り立つことです。ここで、ATA^TAAの転置行列、IIは単位行列を表します。
PPQQが直交行列なので、次の式が成り立ちます。
PTP=IP^T P = I
PPT=IP P^T = I
QTQ=IQ^T Q = I
QQT=IQ Q^T = I
PQPQが直交行列であることを示すには、(PQ)T(PQ)=I(PQ)^T (PQ) = I(PQ)(PQ)T=I(PQ) (PQ)^T = Iが成り立つことを示す必要があります。
まず、(PQ)T(PQ)^TQTPTQ^T P^Tに等しいことを利用します。
(PQ)T(PQ)=(QTPT)(PQ)=QT(PTP)Q=QTIQ=QTQ=I(PQ)^T (PQ) = (Q^T P^T) (PQ) = Q^T (P^T P) Q = Q^T I Q = Q^T Q = I
次に、
(PQ)(PQ)T=(PQ)(QTPT)=P(QQT)PT=PIPT=PPT=I(PQ) (PQ)^T = (PQ) (Q^T P^T) = P (Q Q^T) P^T = P I P^T = P P^T = I
したがって、(PQ)T(PQ)=I(PQ)^T (PQ) = Iかつ(PQ)(PQ)T=I(PQ) (PQ)^T = Iが成り立つので、PQPQは直交行列です。

3. 最終的な答え

PPQQが直交行列ならば、PQPQも直交行列である。

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