一辺の長さが1の正四面体ABCDにおいて、辺BCの中点をMとする。$\angle AMD = \alpha$とする。 (1) 線分AM、線分DMの長さを求めよ。 (2) $\cos{\alpha}$の値を求めよ。 (3) $\triangle AMD$の面積を求めよ。

幾何学正四面体空間図形余弦定理三角比面積
2025/3/20

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正四面体ABCDにおいて、辺BCの中点をMとする。AMD=α\angle AMD = \alphaとする。
(1) 線分AM、線分DMの長さを求めよ。
(2) cosα\cos{\alpha}の値を求めよ。
(3) AMD\triangle AMDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分AM、線分DMの長さを求める。
ABC\triangle ABCにおいて、AMはBCの中線であり、ABC\triangle ABCは正三角形であるから、AMはABC\triangle ABCの高さである。
したがって、AM=32×1=32AM = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 1 = \frac{\sqrt{3}}{2}
同様に、DBC\triangle DBCにおいて、DMはBCの中線であり、DBC\triangle DBCは正三角形であるから、DMはDBC\triangle DBCの高さである。
したがって、DM=32×1=32DM = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 1 = \frac{\sqrt{3}}{2}
(2) cosα\cos{\alpha}の値を求める。
AMD\triangle AMDにおいて、余弦定理を用いると、
AD2=AM2+DM22×AM×DM×cosαAD^2 = AM^2 + DM^2 - 2 \times AM \times DM \times \cos{\alpha}
12=(32)2+(32)22×32×32×cosα1^2 = (\frac{\sqrt{3}}{2})^2 + (\frac{\sqrt{3}}{2})^2 - 2 \times \frac{\sqrt{3}}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{2} \times \cos{\alpha}
1=34+342×34×cosα1 = \frac{3}{4} + \frac{3}{4} - 2 \times \frac{3}{4} \times \cos{\alpha}
1=3232cosα1 = \frac{3}{2} - \frac{3}{2} \cos{\alpha}
32cosα=12\frac{3}{2} \cos{\alpha} = \frac{1}{2}
cosα=13\cos{\alpha} = \frac{1}{3}
(3) AMD\triangle AMDの面積を求める。
AMD\triangle AMDの面積は、
12×AM×DM×sinα=12×32×32×sinα=38sinα\frac{1}{2} \times AM \times DM \times \sin{\alpha} = \frac{1}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{2} \times \sin{\alpha} = \frac{3}{8} \sin{\alpha}
sin2α+cos2α=1\sin^2{\alpha} + \cos^2{\alpha} = 1より、
sin2α=1cos2α=1(13)2=119=89\sin^2{\alpha} = 1 - \cos^2{\alpha} = 1 - (\frac{1}{3})^2 = 1 - \frac{1}{9} = \frac{8}{9}
sinα=89=223\sin{\alpha} = \sqrt{\frac{8}{9}} = \frac{2\sqrt{2}}{3}0<α<π\because 0 < \alpha < \piより、sinα>0\sin{\alpha} > 0
したがって、AMD\triangle AMDの面積は、
38×223=24\frac{3}{8} \times \frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{\sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

(1) AM=32,DM=32AM = \frac{\sqrt{3}}{2}, DM = \frac{\sqrt{3}}{2}
(2) cosα=13\cos{\alpha} = \frac{1}{3}
(3) AMD=24\triangle AMD = \frac{\sqrt{2}}{4}

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