0から4までの数字が書かれたカードが各数字3枚ずつ、合計15枚ある。 この中から2枚同時に取り出すとき、 (1) 2枚が異なる数字である確率を求めよ。 (2) 2枚が同じ数字であるか、2枚の数字の和が3以下である確率を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ事象
2025/5/7

1. 問題の内容

0から4までの数字が書かれたカードが各数字3枚ずつ、合計15枚ある。
この中から2枚同時に取り出すとき、
(1) 2枚が異なる数字である確率を求めよ。
(2) 2枚が同じ数字であるか、2枚の数字の和が3以下である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 2枚が異なる数字である確率
まず、2枚のカードの取り出し方の総数を計算する。
これは15枚から2枚を選ぶ組み合わせなので、15C2_{15}C_2 である。
計算すると、
15C2=15×142×1=105_{15}C_2 = \frac{15 \times 14}{2 \times 1} = 105
次に、2枚が同じ数字である場合の数を計算する。
同じ数字のカードは各数字3枚ずつあるので、同じ数字の2枚を選ぶ組み合わせは、
5×3C2=5×3×22×1=5×3=155 \times _3C_2 = 5 \times \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 5 \times 3 = 15 通り。
2枚が異なる数字である確率は、
(全事象) - (2枚が同じ数字である) = (2枚が異なる数字である)
なので、
10515=90105 - 15 = 90通り。
したがって、2枚が異なる数字である確率は
90105=67\frac{90}{105} = \frac{6}{7}
(2) 2枚が同じ数字であるか、2枚の数字の和が3以下である確率
2枚が同じ数字である場合は(1)より15通り。
2枚の数字の和が3以下である場合を考える。
(0,0), (0,1), (0,2), (0,3), (1,0), (1,1), (1,2), (2,0), (2,1), (3,0)
2枚の数字の組み合わせを考えると
(0,0), (0,1), (0,2), (0,3), (1,1), (1,2), (2,2) はない。
(0,1), (0,2), (0,3), (1,2)の組み合わせの枚数を考える。
(0,1): 3×3=93 \times 3 = 9通り
(0,2): 3×3=93 \times 3 = 9通り
(0,3): これはありえない。なぜなら3のカードは存在しないから。ただし4まではある。0,1,2,3だけを考えろということ。4は忘れる。
(1,2): 3×3=93 \times 3 = 9通り
(0,0): 3C2=3_3C_2 = 3通り
(1,1): 3C2=3_3C_2 = 3通り
和が3以下の場合の数は、
3 + 9 + 9 + 9 + 3 = 33通り
2枚が同じ数字であるか、2枚の数字の和が3以下である場合の数は、
(2枚が同じ数字である) + (和が3以下である) - (2枚が同じ数字で、かつ和が3以下)
= 15 + 33 - (0,0), (1,1)の時だけ重複するので 3+3 = 6を引く
= 48 - 6 = 42
したがって、求める確率は
42105=25\frac{42}{105} = \frac{2}{5}

3. 最終的な答え

(1) 2枚が異なる数字である確率は 67\frac{6}{7}
(2) 2枚が同じ数字であるか、2枚の数字の和が3以下である確率は 25\frac{2}{5}

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