9人を以下の方法で分ける場合の数をそれぞれ求めます。 (1) 部屋A, B, Cに3人ずつ入れる。 (2) 3人ずつの3組に分ける。 (3) 2人, 2人, 5人の3組に分ける。

確率論・統計学組み合わせ場合の数順列
2025/5/8

1. 問題の内容

9人を以下の方法で分ける場合の数をそれぞれ求めます。
(1) 部屋A, B, Cに3人ずつ入れる。
(2) 3人ずつの3組に分ける。
(3) 2人, 2人, 5人の3組に分ける。

2. 解き方の手順

(1) 部屋A, B, Cに3人ずつ入れる場合
まず、9人からAに入れる3人を選びます。その選び方は (93)\binom{9}{3}通り。
次に、残りの6人からBに入れる3人を選びます。その選び方は (63)\binom{6}{3}通り。
最後に、残りの3人はCに入れます。その選び方は (33)=1\binom{3}{3} = 1通り。
したがって、部屋A, B, Cに3人ずつ入れる場合の数は、
(93)×(63)×(33)=9!3!6!×6!3!3!×1=9!3!3!3!=3628806×6×6=362880216=1680\binom{9}{3} \times \binom{6}{3} \times \binom{3}{3} = \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times 1 = \frac{9!}{3!3!3!} = \frac{362880}{6 \times 6 \times 6} = \frac{362880}{216} = 1680 通りです。
(2) 3人ずつの3組に分ける場合
まず、9人から3人を選びます。その選び方は (93)\binom{9}{3}通り。
次に、残りの6人から3人を選びます。その選び方は (63)\binom{6}{3}通り。
最後に、残りの3人を選びます。その選び方は (33)=1\binom{3}{3} = 1通り。
しかし、この場合、3つの組に区別がないので、3!で割る必要があります。
したがって、3人ずつの3組に分ける場合の数は、
(93)×(63)×(33)3!=13!×9!3!6!×6!3!3!×1=16×9!3!3!3!=16806=280\frac{\binom{9}{3} \times \binom{6}{3} \times \binom{3}{3}}{3!} = \frac{1}{3!} \times \frac{9!}{3!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times 1 = \frac{1}{6} \times \frac{9!}{3!3!3!} = \frac{1680}{6} = 280 通りです。
(3) 2人, 2人, 5人の3組に分ける場合
まず、9人から5人を選びます。その選び方は (95)\binom{9}{5}通り。
次に、残りの4人から2人を選びます。その選び方は (42)\binom{4}{2}通り。
最後に、残りの2人を選びます。その選び方は (22)=1\binom{2}{2} = 1通り。
この場合、2人の組が2つあるので、2!で割る必要があります。
したがって、2人, 2人, 5人の3組に分ける場合の数は、
(95)×(42)×(22)2!=12×9!5!4!×4!2!2!×1=12×9!5!2!2!=12×362880120×2×2=12×362880480=12×756=378\frac{\binom{9}{5} \times \binom{4}{2} \times \binom{2}{2}}{2!} = \frac{1}{2} \times \frac{9!}{5!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times 1 = \frac{1}{2} \times \frac{9!}{5!2!2!} = \frac{1}{2} \times \frac{362880}{120 \times 2 \times 2} = \frac{1}{2} \times \frac{362880}{480} = \frac{1}{2} \times 756 = 378 通りです。

3. 最終的な答え

(1) 1680通り
(2) 280通り
(3) 378通り

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