整式 $f(x)$ を $(x-1)^2$ で割ると余りが $x+1$ であり、$x-2$ で割ると余りが $5$ である。$f(x)$ を $(x-1)^2(x-2)$ で割ったときの余りを求めよ。

代数学多項式剰余の定理因数定理
2025/5/7

1. 問題の内容

整式 f(x)f(x)(x1)2(x-1)^2 で割ると余りが x+1x+1 であり、x2x-2 で割ると余りが 55 である。f(x)f(x)(x1)2(x2)(x-1)^2(x-2) で割ったときの余りを求めよ。

2. 解き方の手順

求める余りを ax2+bx+cax^2+bx+c とおく。
f(x)f(x)(x1)2(x2)(x-1)^2(x-2) で割ったときの商を Q(x)Q(x) とすると、
f(x)=(x1)2(x2)Q(x)+ax2+bx+cf(x) = (x-1)^2(x-2)Q(x) + ax^2+bx+c
f(x)f(x)(x1)2(x-1)^2 で割った余りが x+1x+1 であることから、 ax2+bx+cax^2+bx+c(x1)2(x-1)^2 で割った余りも x+1x+1 である。
従って、
ax2+bx+c=a(x1)2+x+1=a(x22x+1)+x+1=ax2+(2a+1)x+(a+1)ax^2+bx+c = a(x-1)^2 + x+1 = a(x^2-2x+1) + x+1 = ax^2 + (-2a+1)x + (a+1)
f(x)f(x)x2x-2 で割った余りが 55 であることから、f(2)=5f(2) = 5 である。
f(x)=(x1)2(x2)Q(x)+a(x1)2+x+1f(x) = (x-1)^2(x-2)Q(x) + a(x-1)^2 + x+1x=2x=2 を代入すると、
f(2)=(21)2(22)Q(2)+a(21)2+2+1=0+a(1)2+3=a+3f(2) = (2-1)^2(2-2)Q(2) + a(2-1)^2 + 2+1 = 0 + a(1)^2 + 3 = a+3
f(2)=5f(2) = 5 より、
a+3=5a+3 = 5
a=2a = 2
よって、
ax2+bx+c=2(x1)2+x+1=2(x22x+1)+x+1=2x24x+2+x+1=2x23x+3ax^2+bx+c = 2(x-1)^2 + x+1 = 2(x^2-2x+1) + x+1 = 2x^2 - 4x + 2 + x + 1 = 2x^2 - 3x + 3

3. 最終的な答え

2x23x+32x^2 - 3x + 3

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