ベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$ について、 $|\vec{a}| = 1$, $|\vec{b}| = \sqrt{2}$, $|\vec{a} - \vec{b}| = \sqrt{5}$ であるとき、以下の値を求めよ。 (1) 内積 $\vec{a} \cdot \vec{b}$ (2) $\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角 (3) $|\vec{a} + \vec{b}|$ (4) 実数 $t$ に対して、 $|\vec{a} + t\vec{b}|$ の最小値とそのときの $t$ の値

幾何学ベクトル内積ベクトルの大きさベクトルのなす角最小値
2025/3/20
はい、承知いたしました。ベクトルに関する問題ですね。

1. 問題の内容

ベクトル a\vec{a}, b\vec{b} について、 a=1|\vec{a}| = 1, b=2|\vec{b}| = \sqrt{2}, ab=5|\vec{a} - \vec{b}| = \sqrt{5} であるとき、以下の値を求めよ。
(1) 内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b}
(2) a\vec{a}b\vec{b} のなす角
(3) a+b|\vec{a} + \vec{b}|
(4) 実数 tt に対して、 a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値とそのときの tt の値

2. 解き方の手順

(1) 内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b} を求める。
ab2=(ab)(ab)=a22(ab)+b2|\vec{a} - \vec{b}|^2 = (\vec{a} - \vec{b}) \cdot (\vec{a} - \vec{b}) = |\vec{a}|^2 - 2(\vec{a} \cdot \vec{b}) + |\vec{b}|^2
5=12(ab)+25 = 1 - 2(\vec{a} \cdot \vec{b}) + 2
2(ab)=1+25=22(\vec{a} \cdot \vec{b}) = 1 + 2 - 5 = -2
ab=1\vec{a} \cdot \vec{b} = -1
(2) a\vec{a}b\vec{b} のなす角 θ\theta を求める。
ab=abcosθ\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos\theta
1=12cosθ-1 = 1 \cdot \sqrt{2} \cdot \cos\theta
cosθ=12=22\cos\theta = -\frac{1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
θ=34π\theta = \frac{3}{4}\pi (または 135135^{\circ})
(3) a+b|\vec{a} + \vec{b}| を求める。
a+b2=(a+b)(a+b)=a2+2(ab)+b2|\vec{a} + \vec{b}|^2 = (\vec{a} + \vec{b}) \cdot (\vec{a} + \vec{b}) = |\vec{a}|^2 + 2(\vec{a} \cdot \vec{b}) + |\vec{b}|^2
a+b2=1+2(1)+2=1|\vec{a} + \vec{b}|^2 = 1 + 2(-1) + 2 = 1
a+b=1|\vec{a} + \vec{b}| = 1
(4) a+tb|\vec{a} + t\vec{b}| の最小値とそのときの tt の値を求める。
a+tb2=(a+tb)(a+tb)=a2+2t(ab)+t2b2|\vec{a} + t\vec{b}|^2 = (\vec{a} + t\vec{b}) \cdot (\vec{a} + t\vec{b}) = |\vec{a}|^2 + 2t(\vec{a} \cdot \vec{b}) + t^2|\vec{b}|^2
a+tb2=1+2t(1)+t2(2)=2t22t+1=2(t2t)+1=2(t12)22(14)+1=2(t12)2+12|\vec{a} + t\vec{b}|^2 = 1 + 2t(-1) + t^2(2) = 2t^2 - 2t + 1 = 2(t^2 - t) + 1 = 2(t - \frac{1}{2})^2 - 2(\frac{1}{4}) + 1 = 2(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{1}{2}
a+tb2|\vec{a} + t\vec{b}|^2t=12t = \frac{1}{2} のとき最小値 12\frac{1}{2} をとる。
したがって、 a+tb|\vec{a} + t\vec{b}|t=12t = \frac{1}{2} のとき最小値 12=22\sqrt{\frac{1}{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2} をとる。

3. 最終的な答え

(1) ab=1\vec{a} \cdot \vec{b} = -1
(2) θ=34π\theta = \frac{3}{4}\pi
(3) a+b=1|\vec{a} + \vec{b}| = 1
(4) 最小値: 22\frac{\sqrt{2}}{2}, そのときの tt の値: t=12t = \frac{1}{2}

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