静止摩擦係数0.25の斜面上に80Nの物体がある。傾斜角が30°になったとき、物体を支えるのに必要な力を求めよ。

応用数学力学静止摩擦力のつりあい三角関数
2025/5/7

1. 問題の内容

静止摩擦係数0.25の斜面上に80Nの物体がある。傾斜角が30°になったとき、物体を支えるのに必要な力を求めよ。

2. 解き方の手順

物体に働く力は、重力(W)、垂直抗力(R)、静止摩擦力(f0f_0)、そして支える力(F)である。斜面に平行な方向の力のつり合いを考える。
まず、静止摩擦力 f0f_0 を計算する。
f0=μ0Wcosθf_0 = \mu_0 W \cos\theta
ここで、μ0\mu_0 は静止摩擦係数で0.25、Wは重力で80N、θ\thetaは傾斜角で30°である。
したがって、
f0=0.25×80×cos30=0.25×80×32=103f_0 = 0.25 \times 80 \times \cos 30^\circ = 0.25 \times 80 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 10\sqrt{3}
次に、斜面に平行な力のつり合いの式を立てる。
P(F+f0)=0P - (F + f_0) = 0
ここで、Pは重力の斜面方向の成分である。
P=Wsinθ=80×sin30=80×12=40P = W \sin \theta = 80 \times \sin 30^\circ = 80 \times \frac{1}{2} = 40
したがって、
40(F+103)=040 - (F + 10\sqrt{3}) = 0
F=401034010×1.732=4017.32=22.68F = 40 - 10\sqrt{3} \approx 40 - 10 \times 1.732 = 40 - 17.32 = 22.68

3. 最終的な答え

物体を支えるのに必要な力は約22.68 Nである。

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