袋の中に赤玉1個、白玉1個、青玉2個の計4個の玉が入っている。袋から玉を1個取り出し、赤玉が出たときはその玉を袋に戻し、白玉または青玉が出たときはその玉を袋に戻さないという操作を2回行う。 (1) (i) 赤玉を2回続けて取り出す確率を求める。 (ii) 白玉と青玉を1回ずつ取り出す確率を求める。 (iii) 2回目に青玉を取り出す確率を求める。 (2) 2回目に取り出す玉の色によってXの値を決める。赤玉のときX=1、白玉のときX=5、青玉のときX=3。このときXの期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値条件付き確率
2025/3/20

1. 問題の内容

袋の中に赤玉1個、白玉1個、青玉2個の計4個の玉が入っている。袋から玉を1個取り出し、赤玉が出たときはその玉を袋に戻し、白玉または青玉が出たときはその玉を袋に戻さないという操作を2回行う。
(1)
(i) 赤玉を2回続けて取り出す確率を求める。
(ii) 白玉と青玉を1回ずつ取り出す確率を求める。
(iii) 2回目に青玉を取り出す確率を求める。
(2) 2回目に取り出す玉の色によってXの値を決める。赤玉のときX=1、白玉のときX=5、青玉のときX=3。このときXの期待値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
(i) 1回目に赤玉を取り出す確率は 14\frac{1}{4}。赤玉を取り出した場合、袋の中身は変わらないので、2回目に赤玉を取り出す確率は 14\frac{1}{4}。したがって、赤玉を2回続けて取り出す確率は、
14×14=116\frac{1}{4} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{16}
(ii) 白玉と青玉を1回ずつ取り出す場合、1回目に白玉を取り出し、2回目に青玉を取り出す場合と、1回目に青玉を取り出し、2回目に白玉を取り出す場合の2通りがある。
- 1回目に白玉を取り出す確率は 14\frac{1}{4}。白玉を取り出した場合、袋の中には赤玉1個、青玉2個が残る。2回目に青玉を取り出す確率は 23\frac{2}{3}。したがって、この場合の確率は 14×23=212=16\frac{1}{4} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}
- 1回目に青玉を取り出す確率は 24=12\frac{2}{4} = \frac{1}{2}。青玉を取り出した場合、袋の中には赤玉1個、白玉1個、青玉1個が残る。2回目に白玉を取り出す確率は 13\frac{1}{3}。したがって、この場合の確率は 12×13=16\frac{1}{2} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{6}
よって、白玉と青玉を1回ずつ取り出す確率は、 16+16=26=13\frac{1}{6} + \frac{1}{6} = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
(iii) 2回目に青玉を取り出す確率は、
- 1回目に赤玉を取り出し、2回目に青玉を取り出す場合:14×24=216=18\frac{1}{4} \times \frac{2}{4} = \frac{2}{16} = \frac{1}{8}
- 1回目に白玉を取り出し、2回目に青玉を取り出す場合:14×23=212=16\frac{1}{4} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}
- 1回目に青玉を取り出し、2回目に青玉を取り出す場合:24×13=212=16\frac{2}{4} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}
したがって、2回目に青玉を取り出す確率は、18+16+16=3+4+424=1124\frac{1}{8} + \frac{1}{6} + \frac{1}{6} = \frac{3+4+4}{24} = \frac{11}{24}
(2)
Xの期待値は、
E[X]=1×P(X=1)+5×P(X=5)+3×P(X=3)E[X] = 1 \times P(X=1) + 5 \times P(X=5) + 3 \times P(X=3)
ここで、P(X=1)P(X=1)は2回目に赤玉を取り出す確率、P(X=5)P(X=5)は2回目に白玉を取り出す確率、P(X=3)P(X=3)は2回目に青玉を取り出す確率である。
2回目に青玉を取り出す確率は(1)(iii)で求めたように 1124\frac{11}{24} である。
2回目に白玉を取り出す確率は、
- 1回目に赤玉を取り出し、2回目に白玉を取り出す場合:14×14=116\frac{1}{4} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{16}
- 1回目に白玉を取り出し、2回目に白玉を取り出す場合:0 (1回目に白玉が出たら戻さないため)
- 1回目に青玉を取り出し、2回目に白玉を取り出す場合:24×13=16\frac{2}{4} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{6}
したがって、2回目に白玉を取り出す確率は、116+16=3+848=1148\frac{1}{16} + \frac{1}{6} = \frac{3+8}{48} = \frac{11}{48}
2回目に赤玉を取り出す確率は、
- 1回目に赤玉を取り出し、2回目に赤玉を取り出す場合:14×14=116\frac{1}{4} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{16}
- 1回目に白玉を取り出し、2回目に赤玉を取り出す場合:14×13=112\frac{1}{4} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{12}
- 1回目に青玉を取り出し、2回目に赤玉を取り出す場合:24×13=16\frac{2}{4} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{6}
したがって、2回目に赤玉を取り出す確率は、116+112+16=3+4+848=1548=516\frac{1}{16} + \frac{1}{12} + \frac{1}{6} = \frac{3+4+8}{48} = \frac{15}{48} = \frac{5}{16}
確認のため、1124+1148+1548=22+11+1548=4848=1\frac{11}{24} + \frac{11}{48} + \frac{15}{48} = \frac{22+11+15}{48} = \frac{48}{48} = 1
E[X]=1×516+5×1148+3×1124=1548+5548+6648=13648=176E[X] = 1 \times \frac{5}{16} + 5 \times \frac{11}{48} + 3 \times \frac{11}{24} = \frac{15}{48} + \frac{55}{48} + \frac{66}{48} = \frac{136}{48} = \frac{17}{6}

3. 最終的な答え

(1)(i) 116\frac{1}{16}
(1)(ii) 13\frac{1}{3}
(1)(iii) 1124\frac{11}{24}
(2) 176\frac{17}{6}

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