自然数 $n$ に対して、$5^n - 1$ が $4$ の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明します。

数論数学的帰納法整数の性質倍数
2025/5/7

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、5n15^n - 144 の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明します。

2. 解き方の手順

(1) n=1n = 1 のとき、511=45^1 - 1 = 4 となり、44 の倍数なので成立します。
(2) n=kn = k のとき、5k15^k - 144 の倍数であると仮定します。すなわち、5k1=4m5^k - 1 = 4m (mm は整数) とおきます。
(3) n=k+1n = k+1 のとき、5k+115^{k+1} - 144 の倍数であることを示します。
5k+11=55k15^{k+1} - 1 = 5 \cdot 5^k - 1
=5(4m+1)1= 5 \cdot (4m + 1) - 1 (帰納法の仮定より、5k=4m+15^k = 4m + 1)
=20m+51= 20m + 5 - 1
=20m+4= 20m + 4
=4(5m+1)= 4(5m + 1)
5m+15m + 1 は整数なので、5k+115^{k+1} - 144 の倍数です。
(4) したがって、数学的帰納法により、すべての自然数 nn に対して、5n15^n - 144 の倍数であることが証明されました。

3. 最終的な答え

すべての自然数 nn に対して、5n15^n - 144 の倍数である。

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