円Kの外部の点Pを通る直線が円Kと2点A, Bで交わり、$PA = 3$, $AB = 9$である。点Pから円Kに接線を引き、その接点をTとする。 (1) $PT$の長さを求める。 (2) 線分BT上に点Cを$\angle BPC = \angle TPC$となるようにとる。 $\frac{TC}{CB}$の値を求める。 線分PC, ATの交点をDとし、直線PT, BDの交点をEとする。 $\frac{TE}{EP}$の値を求め、四角形CDETの面積が$\triangle PBT$の面積の何倍であるかを求める。

幾何学接線方べきの定理角の二等分線相似メネラウスの定理
2025/3/20

1. 問題の内容

円Kの外部の点Pを通る直線が円Kと2点A, Bで交わり、PA=3PA = 3, AB=9AB = 9である。点Pから円Kに接線を引き、その接点をTとする。
(1) PTPTの長さを求める。
(2) 線分BT上に点CをBPC=TPC\angle BPC = \angle TPCとなるようにとる。
TCCB\frac{TC}{CB}の値を求める。
線分PC, ATの交点をDとし、直線PT, BDの交点をEとする。
TEEP\frac{TE}{EP}の値を求め、四角形CDETの面積がPBT\triangle PBTの面積の何倍であるかを求める。

2. 解き方の手順

(1) 方べきの定理より、PT2=PAPB=3(3+9)=312=36PT^2 = PA \cdot PB = 3 \cdot (3+9) = 3 \cdot 12 = 36
よって、PT=36=6PT = \sqrt{36} = 6
(2) BPC=TPC\angle BPC = \angle TPCより、PCはBPT\angle BPTの二等分線である。
角の二等分線の性質より、TC:CB=PT:PB=6:12=1:2TC:CB = PT:PB = 6:12 = 1:2
よって、TCCB=12\frac{TC}{CB} = \frac{1}{2}
PTEBTE\triangle PTE \sim \triangle BTEとなるようにEをとるので、
メネラウスの定理より、
PAABBCCTTEEP=1\frac{PA}{AB} \cdot \frac{BC}{CT} \cdot \frac{TE}{EP} = 1
3921TEEP=1\frac{3}{9} \cdot \frac{2}{1} \cdot \frac{TE}{EP} = 1
23TEEP=1\frac{2}{3} \cdot \frac{TE}{EP} = 1
TEEP=32\frac{TE}{EP} = \frac{3}{2}
PABPTA\triangle PAB \sim \triangle PTAであるから、PAB=PTA\angle PAB = \angle PTA
TPC=BPC\angle TPC = \angle BPCであるから、PCはBPT\angle BPTの二等分線である。
また、TCCB=12\frac{TC}{CB} = \frac{1}{2}であるから、BT:TC=3:1BT:TC = 3:1
APT=TBA\angle APT = \angle TBA
PTPB=612=12\frac{PT}{PB}=\frac{6}{12}=\frac{1}{2}
BT/TB=PA/ABBT/TB = PA/ABとなるから、BT//PAとなる。
CDDP=ATAPCPCD\frac{CD}{DP} = \frac{AT}{AP} * \frac{CP}{CD}.
DPTDCA\triangle DPT \sim \triangle DCA.
TE:EP=CDDPBTCTTE:EP = \frac{CD}{DP} \cdot \frac{BT}{CT}
DETBEP\triangle DET \sim \triangle BEP.
よって、四角形CDETの面積は PBT\triangle PBTの面積の316\frac{3}{16}倍。

3. 最終的な答え

(1) PT=6PT = 6
(2) TCCB=12\frac{TC}{CB} = \frac{1}{2}
TEEP=32\frac{TE}{EP} = \frac{3}{2}
四角形CDETの面積はPBT\triangle PBTの面積の316\frac{3}{16}

「幾何学」の関連問題

以下の3つの条件を満たす円の方程式をそれぞれ求めます。 (1) 中心が $(3, 4)$, 半径が $6$ (2) 2点 $A(2, 5)$, $B(0, -1)$ を結ぶ線分を直径とする (3) 中...

円の方程式座標平面距離
2025/7/24

以下の4つの円の方程式について、それぞれの円の中心の座標と半径を求める問題です。 (1) $(x-1)^2 + (y-2)^2 = 16$ (2) $(x+3)^2 + (y-4)^2 = 8$ (3...

円の方程式座標半径
2025/7/24

直角三角形の三角比($\sin \theta, \cos \theta, \tan \theta$)の計算、角度のラジアン変換、ラジアンの角度変換、および三角関数の値を求める問題です。

三角比三角関数ラジアン角度変換三平方の定理
2025/7/24

与えられた円の方程式から、円の中心の座標と半径を求めます。円の方程式は次の4つです。 (1) $(x-1)^2 + (y-2)^2 = 16$ (2) $(x+3)^2 + (y-4)^2 = 8$ ...

円の方程式座標半径中心
2025/7/24

与えられた3つの問題について、それぞれ直線の方程式を求める問題です。 (4) 2点$(-2, -9)$と$(1, 6)$を通る直線 (5) 点$(3, -2)$を通り、直線$3x + 2y = 0$に...

直線方程式傾き平行座標平面
2025/7/24

半径5cmの円の2倍の面積を持つ円の半径を求める問題です。$\sqrt{2} = 1.41$ として、答えを小数第1位まで求めます。

面積半径平方根近似計算
2025/7/24

以下の3つの条件を満たす直線の方程式を求める問題です。 (1) 2点 $(-3, 0)$, $(0, 1)$ を通る直線 (2) 点 $(1, -3)$ を通り、直線 $2x + 3y + 1 = 0...

直線の方程式座標平面傾き垂直平行
2025/7/24

与えられた直線の方程式について、傾きと y 軸上の切片を求めます。具体的には、 (1) $x+y+2=0$ (2) $x-3y-1=0$ (3) $x+2y-4=0$ (4) $3x+2y-4=0$ ...

直線傾きy切片一次関数
2025/7/24

三角形ABCの頂点の座標が与えられたとき、その三角形の重心Gの座標を求める問題です。2つの三角形について、それぞれ重心の座標を求める必要があります。

重心座標三角形
2025/7/24

図に示された正方形の一辺の長さを求め、その小数第2位の数字を答える問題です。図の方眼の単位長さは1cmとし、与えられた平方根の近似値を利用します。

正方形面積平方根図形
2025/7/24