次の極限を求める問題です。 $\lim_{x \to 1} (\log_2 |x^2 - x| - \log_2 |x^2 - 1|)$

解析学極限対数ロピタルの定理マクローリン展開
2025/5/8
## (3) の問題

1. 問題の内容

次の極限を求める問題です。
limx1(log2x2xlog2x21)\lim_{x \to 1} (\log_2 |x^2 - x| - \log_2 |x^2 - 1|)

2. 解き方の手順

まず、対数の性質を用いて式を整理します。
log2x2xlog2x21=log2x2xx21=log2x(x1)(x1)(x+1)\log_2 |x^2 - x| - \log_2 |x^2 - 1| = \log_2 \left| \frac{x^2 - x}{x^2 - 1} \right| = \log_2 \left| \frac{x(x - 1)}{(x - 1)(x + 1)} \right|
x1x \to 1 のとき、x1x \neq 1なので、x10x - 1 \neq 0 とみなせるため、x1x-1で約分できます。
log2x(x1)(x1)(x+1)=log2xx+1\log_2 \left| \frac{x(x - 1)}{(x - 1)(x + 1)} \right| = \log_2 \left| \frac{x}{x + 1} \right|
したがって、求める極限は次のようになります。
limx1log2xx+1=log211+1=log2(12)\lim_{x \to 1} \log_2 \left| \frac{x}{x + 1} \right| = \log_2 \left| \frac{1}{1 + 1} \right| = \log_2 \left( \frac{1}{2} \right)
log2(12)=log2(21)=1\log_2 \left( \frac{1}{2} \right) = \log_2 (2^{-1}) = -1

3. 最終的な答え

-1
## (5) の問題

1. 問題の内容

次の極限を求める問題です。
limx0xln(1+x)x2\lim_{x \to 0} \frac{x - \ln(1+x)}{x^2}

2. 解き方の手順

この極限は 00\frac{0}{0} の不定形であるため、ロピタルの定理を利用します。
ln(1+x)\ln(1+x) のマクローリン展開を利用することも可能です。ここではロピタルの定理を用いる方法で解きます。
1回微分すると、
limx0111+x2x=limx01+x11+x2x=limx0x2x(1+x)=limx012(1+x)\lim_{x \to 0} \frac{1 - \frac{1}{1+x}}{2x} = \lim_{x \to 0} \frac{\frac{1+x - 1}{1+x}}{2x} = \lim_{x \to 0} \frac{x}{2x(1+x)} = \lim_{x \to 0} \frac{1}{2(1+x)}
さらにx0x\to 0を代入すると
12(1+0)=12\frac{1}{2(1+0)} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

12\frac{1}{2}

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