aは0でない定数とし、xについての4つの不等式が与えられています。 ① $3x + 15 \geq 5x + 5$ ② $\frac{x-2}{3} > \frac{x-1}{4}$ ③ $a(3x - 2a) \geq ax + 2a$ ④ $\sqrt{5}(\sqrt{5} - a) \leq 5 - x < 7$ これらの不等式について、以下の問題を解きます。 (1) ①を満たすxの範囲を求めよ。 (2) ①と②を同時に満たすxの範囲を求めよ。 (3) ③を満たすxの範囲を、$a > 0$と$a < 0$の場合に分けて求めよ。 (4) $a > 0$とする。 (i) ③と④を同時に満たすxが存在するようなaの値の範囲を求めよ。 (ii) ①、②、③、④を同時に満たす正の整数xがちょうど2個存在するようなaの値の範囲を求めよ。

代数学不等式一次不等式二次不等式数式処理
2025/5/8
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

aは0でない定数とし、xについての4つの不等式が与えられています。
3x+155x+53x + 15 \geq 5x + 5
x23>x14\frac{x-2}{3} > \frac{x-1}{4}
a(3x2a)ax+2aa(3x - 2a) \geq ax + 2a
5(5a)5x<7\sqrt{5}(\sqrt{5} - a) \leq 5 - x < 7
これらの不等式について、以下の問題を解きます。
(1) ①を満たすxの範囲を求めよ。
(2) ①と②を同時に満たすxの範囲を求めよ。
(3) ③を満たすxの範囲を、a>0a > 0a<0a < 0の場合に分けて求めよ。
(4) a>0a > 0とする。
(i) ③と④を同時に満たすxが存在するようなaの値の範囲を求めよ。
(ii) ①、②、③、④を同時に満たす正の整数xがちょうど2個存在するようなaの値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ①の不等式を解きます。
3x+155x+53x + 15 \geq 5x + 5
2x10-2x \geq -10
x5x \leq 5
(2) ②の不等式を解きます。
x23>x14\frac{x-2}{3} > \frac{x-1}{4}
4(x2)>3(x1)4(x-2) > 3(x-1)
4x8>3x34x - 8 > 3x - 3
x>5x > 5
①と②を同時に満たすxの範囲を求めます。
x5x \leq 5x>5x > 5を同時に満たすxは存在しません。
(3) ③の不等式を解きます。
a(3x2a)ax+2aa(3x - 2a) \geq ax + 2a
3ax2a2ax+2a3ax - 2a^2 \geq ax + 2a
2ax2a2+2a2ax \geq 2a^2 + 2a
x2a2+2a2ax \geq \frac{2a^2+2a}{2a}
xa+1x \geq a + 1 (a > 0のとき)
xa+1x \leq a+1 (a < 0のとき)
④の不等式を解きます。
5(5a)5x<7\sqrt{5}(\sqrt{5} - a) \leq 5 - x < 7
5a55x<75 - a\sqrt{5} \leq 5 - x < 7
a5x<2- a\sqrt{5} \leq - x < 2
2<xa5-2 < x \leq a\sqrt{5}
(4)(i) a>0a > 0のとき、③と④を同時に満たすxが存在するためには、a+1a5a+1 \leq a\sqrt{5}が成り立つ必要があります。
1a(51)1 \leq a(\sqrt{5}-1)
a151=5+14a \geq \frac{1}{\sqrt{5} - 1} = \frac{\sqrt{5} + 1}{4}
(4)(ii) ①、②、③、④を同時に満たす正の整数xがちょうど2個存在するようなaの値を求めます。
①と②を同時に満たすxは存在しないため、この条件を満たすaは存在しません。

3. 最終的な答え

(1) x5x \leq 5
(2) 解なし
(3) a>0a > 0のとき、xa+1x \geq a + 1a<0a < 0のとき、xa+1x \leq a+1
(4) (i) a5+14a \geq \frac{\sqrt{5} + 1}{4}
(ii) 解なし

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