関数 $f(x) = -x^3 + 9x^2 - 24x + 12$ の $0 \le x \le a$ における最小値と最大値を求める問題です。ただし、最小値は $0 < a < 1$ または $a > 2$ のとき、および $1 \le a \le 2$ のときで場合分けされています。また、最大値を求める必要があります。

解析学関数の最大最小微分増減場合分け
2025/5/8

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3+9x224x+12f(x) = -x^3 + 9x^2 - 24x + 120xa0 \le x \le a における最小値と最大値を求める問題です。ただし、最小値は 0<a<10 < a < 1 または a>2a > 2 のとき、および 1a21 \le a \le 2 のときで場合分けされています。また、最大値を求める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)f(x) の導関数を求めます。
f(x)=3x2+18x24=3(x26x+8)=3(x2)(x4)f'(x) = -3x^2 + 18x - 24 = -3(x^2 - 6x + 8) = -3(x-2)(x-4)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=2,4x = 2, 4 のときです。
x=2x=2x=4x=4f(x)f(x)の増減が変化します。
f(0)=12f(0) = 12
f(2)=8+3648+12=8f(2) = -8 + 36 - 48 + 12 = -8
f(4)=64+14496+12=4f(4) = -64 + 144 - 96 + 12 = -4
0xa0 \le x \le a の範囲で考えます。
(1) 0<a<10 < a < 1 のとき:
f(x)f(x) は区間 [0,a][0, a] で減少するので、最小値は f(a)=a3+9a224a+12f(a) = -a^3 + 9a^2 - 24a + 12 となります。
最大値は f(0)=12f(0) = 12 となります。
(2) 1a21 \le a \le 2 のとき:
f(x)f(x) は区間 [0,a][0, a] で減少した後、x=2x=2で極小値を持ちます。
最小値は f(2)=8f(2) = -8 となります。
最大値は f(0)=12f(0) = 12 となります。
(3) a>2a > 2 のとき:
最小値は、x=2x=2で極小値f(2)=8f(2) = -8をとる、f(4)=4f(4)=-4
もしa4a\le 4のとき、最小値はf(2)=8f(2) = -8となる
もしa>4a > 4のとき、最小値はf(4)=4f(4) = -4となる。
最大値は f(0)=12f(0)=12となる。
問題文より、0<a<10 < a < 1またはa>2a > 2のとき最小値は f(a)f(a)で、1a21 \le a \le 2のときは定数となる。
したがって、 0<a<10 < a < 1 または a>2a > 2 のとき最小値は a3+9a224a+12-a^3 + 9a^2 - 24a + 12 なので正しい。
1a21 \le a \le 2 のとき最小値は f(2)=8f(2)=-8となる。
最大値は、常に f(0)=12f(0) = 12 となります。

3. 最終的な答え

最小値:
0<a<1,a>20 < a < 1, a > 2 のとき: a3+9a224a+12-a^3 + 9a^2 - 24a + 12
1a21 \le a \le 2 のとき: -8
よって、3 = -8, 4 = -8
最大値: 12
よって、5 = 1, 6 = 2

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