この問題は、3桁の自然数における興味深い性質について話し合う裕太さんと千秋さんの会話をもとに、いくつかの問いに答えるものです。 (1) 会話中の空欄ア~エに当てはまる数を求めます。 (2) 下線部の内容が成り立つことを説明します。 (3) 4桁の自然数で同様の操作をしたとき、カプレカ数が存在するかどうかを調べ、存在する場合はその数を求めます。

数論整数の性質カプレカ数数の並べ替え
2025/5/8

1. 問題の内容

この問題は、3桁の自然数における興味深い性質について話し合う裕太さんと千秋さんの会話をもとに、いくつかの問いに答えるものです。
(1) 会話中の空欄ア~エに当てはまる数を求めます。
(2) 下線部の内容が成り立つことを説明します。
(3) 4桁の自然数で同様の操作をしたとき、カプレカ数が存在するかどうかを調べ、存在する場合はその数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ア~エにあてはまる数を求める。
まず、314から始めて、各位の数字を並べ替えてできる最大の数と最小の数の差を計算します。
最大: 431, 最小: 134, 差: 431 - 134 = 297。よって、問題文に記載の通り297になります。
次に、297から同様の計算を繰り返します。
最大: 972, 最小: 279, 差: 972 - 279 = 693 (ア)。
最大: 963, 最小: 369, 差: 963 - 369 = 594 (イ)。
最大: 954, 最小: 459, 差: 954 - 459 = 495 (ウ)。
最大: 954, 最小: 459, 差: 954 - 459 = 495 (エ)。
このように計算を繰り返すと、最終的に495にたどり着きます。
(2) 下線部の内容が成り立つことの説明
3つの数字a, b, c (9 ≥ a ≥ b ≥ c ≥ 0, a, b, cがすべて同じ場合は除く)を用いてできる3桁の自然数のうち、最も大きい数をA、最も小さい数をBとします。
A = 100a + 10b + c
B = 100c + 10b + a
A - B = (100a + 10b + c) - (100c + 10b + a) = 99a - 99c = 99(a - c)
a - cの値は1から9のいずれかであるから、A - Bの値は9通りあります。
その9通りについて、上の会話と同じような計算をすると、すべて最後は495になります。したがって、下線部の内容は成り立ちます。
(3) 4桁の自然数におけるカプレカ数の探索
4桁の自然数で同様の操作をしたとき、カプレカ数は存在します。
例えば、ある4桁の数について、各位の数字を並べ替えてできる最大の数と最小の数の差を計算することを繰り返すと、6174にたどり着きます。この6174をカプレカ数といいます。
例:5432 → 5432 - 2345 = 3087 → 8730 - 0378 = 8352 → 8532 - 2358 = 6174 → 7641 - 1467 = 6174
他の例として、2005 → 5200 - 0025 = 5175 → 7551 - 1557 = 5994 → 9954 - 4599 = 5355 → 5553 - 3555 = 1998 → 9981 - 1899 = 8082 → 8820 - 0288 = 8532 → 8532 - 2358 = 6174
したがって、4桁の自然数におけるカプレカ数は6174です。

3. 最終的な答え

(1) ア: 693, イ: 594, ウ: 495, エ: 495
(2) (説明は上記参照)
(3) 存在する。6174

「数論」の関連問題

数列 $a_n = 3 \cdot 4^n - 6$ が与えられている。$a_n$ が7の倍数であるための必要十分条件は、$n$ がある数で割ったときに余りが別の数になるという。その割る数と余りを求め...

合同式数列剰余
2025/5/9

数列 $a_n$ が $a_n = 3 \cdot 4^n - 6$ で与えられているとき、$a_n$ が7の倍数であるための必要十分条件は、$n$ がある数で割るとある数余るという形で表される。この...

合同式整数の性質数列
2025/5/9

数列 $a_n$ が $a_n = 3 \cdot 4^n + 6$ で定義されているとき、$a_n$ が7の倍数となるための $n$ の必要十分条件は、$n$ がある数で割るとある数余るという形にな...

合同式等比数列周期性剰余
2025/5/9

問題1:方程式 $19x - 11y = 1$ を満たす整数の組 $(x, y)$ のうち、$x$ の値が最も100に近いのは、$y$ がいくつのときか。 問題2:方程式 $xy + 3x + 5y ...

不定方程式整数解ユークリッドの互除法約数
2025/5/9

学籍番号の下2桁を2倍し、100を足した数を求め、その数を2つの素数の和で表す。学籍番号は「2401068」とする。

素数素数分解整数の性質
2025/5/9

問題は、素因数分解とゴールドバッハ予想に関するものです。具体的には、与えられた数値を素因数分解したり、2つの素数の和で表現したりします。問題1から5は素因数分解、問題6から9は与えられた数を2つの素数...

素因数分解ゴールドバッハ予想素数整数の性質
2025/5/9

$\sqrt{2}$ が無理数であることを用いて、$3 - 5\sqrt{2}$ が無理数であることを証明する問題です。

無理数背理法代数的数
2025/5/9

7進法で表すと3桁になる正の整数がある。この整数を11進法で表すと、やはり3桁になり、数字の順序が逆になる。この整数を10進法で表わせ。

進法整数方程式
2025/5/8

$n$ は自然数とする。命題「$n$ は素数である $\Rightarrow$ $n$ は奇数である」が偽であることを示す。

素数命題反例論理
2025/5/8

$\sqrt{2}$ が無理数であることを利用して、$1 + 3\sqrt{2}$ が無理数であることを証明します。

無理数背理法証明
2025/5/8