7進法で表すと3桁になる正の整数がある。この整数を11進法で表すと、やはり3桁になり、数字の順序が逆になる。この整数を10進法で表わせ。

数論進法整数方程式
2025/5/8

1. 問題の内容

7進法で表すと3桁になる正の整数がある。この整数を11進法で表すと、やはり3桁になり、数字の順序が逆になる。この整数を10進法で表わせ。

2. 解き方の手順

まず、求める整数を7進法で abc(7)abc_{(7)} と表すと、10進法では 49a+7b+c49a + 7b + c となる。
ただし、a,b,ca, b, c00 以上 66 以下の整数であり、a0a \neq 0 である。
次に、この整数を11進法で表すと cba(11)cba_{(11)} となるので、10進法では 121c+11b+a121c + 11b + a となる。
ただし、a,b,ca, b, c00 以上 1010 以下の整数であり、c0c \neq 0 である。
問題文より、a,b,ca, b, c00以上66以下の整数であり、a0,c0a \neq 0, c \neq 0
したがって、
49a+7b+c=121c+11b+a49a + 7b + c = 121c + 11b + a
これを整理すると、
48a4b120c=048a - 4b - 120c = 0
12ab30c=012a - b - 30c = 0
b=12a30cb = 12a - 30c
0b60 \le b \le 6 であるから、012a30c60 \le 12a - 30c \le 6
02a5c10 \le 2a - 5c \le 1
aaccは1以上6以下の整数なので、
2a5c=02a - 5c = 0 または 2a5c=12a - 5c = 1
2a5c=02a - 5c = 0 の場合、2a=5c2a = 5c となる。2255は互いに素なので、aa55の倍数、cc22の倍数である。
aaは1以上6以下の整数なので、a=5a = 5。このとき、c=2c = 2
b=12a30c=12(5)30(2)=6060=0b = 12a - 30c = 12(5) - 30(2) = 60 - 60 = 0
2a5c=12a - 5c = 1 の場合、2a=5c+12a = 5c + 1 となる。
c=1c=1の時、2a=62a=6a=3a=3b=12(3)30(1)=3630=6b = 12(3) - 30(1) = 36-30=6
c=3c=3の時、2a=162a=16a=8a=8。これはa6a \le 6を満たさない。
c=5c=5の時、2a=262a=26a=13a=13。これはa6a \le 6を満たさない。
したがって、(a,b,c)=(5,0,2)(a, b, c) = (5, 0, 2) または (a,b,c)=(3,6,1)(a,b,c) = (3,6,1)
(a,b,c)=(5,0,2)(a, b, c) = (5, 0, 2) のとき、49a+7b+c=49(5)+7(0)+2=245+0+2=24749a + 7b + c = 49(5) + 7(0) + 2 = 245 + 0 + 2 = 247
(a,b,c)=(3,6,1)(a,b,c) = (3,6,1)のとき、49a+7b+c=49(3)+7(6)+1=147+42+1=19049a + 7b + c = 49(3) + 7(6) + 1 = 147 + 42 + 1 = 190

3. 最終的な答え

247 または 190

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