2次方程式 $x^2 - (m-1)x + m = 0$ の2つの解の比が2:3であるとき、定数 $m$ の値と2つの解を求めよ。

代数学二次方程式解と係数の関係因数分解解の比
2025/5/8

1. 問題の内容

2次方程式 x2(m1)x+m=0x^2 - (m-1)x + m = 0 の2つの解の比が2:3であるとき、定数 mm の値と2つの解を求めよ。

2. 解き方の手順

2つの解を 2α2\alpha3α3\alpha とおく。
解と係数の関係より、
解の和は 2α+3α=5α=m12\alpha + 3\alpha = 5\alpha = m-1
解の積は 2α3α=6α2=m2\alpha \cdot 3\alpha = 6\alpha^2 = m
これらの式から mmα\alpha を求める。
5α=m15\alpha = m-1 より、m=5α+1m = 5\alpha + 1
これを 6α2=m6\alpha^2 = m に代入すると、
6α2=5α+16\alpha^2 = 5\alpha + 1
6α25α1=06\alpha^2 - 5\alpha - 1 = 0
(6α+1)(α1)=0(6\alpha + 1)(\alpha - 1) = 0
α=1,16\alpha = 1, -\frac{1}{6}
α=1\alpha = 1 のとき、
m=5α+1=5(1)+1=6m = 5\alpha + 1 = 5(1) + 1 = 6
このとき、2つの解は 2α=22\alpha = 23α=33\alpha = 3
x2(61)x+6=x25x+6=(x2)(x3)=0x^2 - (6-1)x + 6 = x^2 - 5x + 6 = (x-2)(x-3) = 0 となり、確かに解は x=2,3x=2,3
α=16\alpha = -\frac{1}{6} のとき、
m=5α+1=5(16)+1=56+1=16m = 5\alpha + 1 = 5(-\frac{1}{6}) + 1 = -\frac{5}{6} + 1 = \frac{1}{6}
このとき、2つの解は 2α=132\alpha = -\frac{1}{3}3α=123\alpha = -\frac{1}{2}
x2(161)x+16=x2+56x+16=0x^2 - (\frac{1}{6}-1)x + \frac{1}{6} = x^2 + \frac{5}{6}x + \frac{1}{6} = 0
6x2+5x+1=06x^2 + 5x + 1 = 0
(2x+1)(3x+1)=0(2x+1)(3x+1) = 0
x=12,13x = -\frac{1}{2}, -\frac{1}{3} となり、確かに解は x=12,13x=-\frac{1}{2}, -\frac{1}{3}

3. 最終的な答え

m=6m = 6 のとき、2つの解は 2,32, 3
m=16m = \frac{1}{6} のとき、2つの解は 13,12-\frac{1}{3}, -\frac{1}{2}

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