関数の凹凸を調べるには、2階微分を計算し、その符号を調べます。2階微分が正のとき下に凸、負のとき上に凸となります。変曲点は、2階微分の符号が変わる点であり、2階微分が0になる点を探します。
(1) y=x4+2x3+1 まず、1階微分を求めます。
y′=4x3+6x2 次に、2階微分を求めます。
y′′=12x2+12x=12x(x+1) y′′=0 となるのは x=0 または x=−1 のときです。 x<−1 のとき、y′′>0 (下に凸) −1<x<0 のとき、y′′<0 (上に凸) x>0 のとき、y′′>0 (下に凸) よって、変曲点は (−1,0) と (0,1) です。 (2) y=xe−x まず、1階微分を求めます。
y′=e−x−xe−x=(1−x)e−x 次に、2階微分を求めます。
y′′=−e−x−(1−x)e−x=(x−2)e−x y′′=0 となるのは x=2 のときです。 x<2 のとき、y′′<0 (上に凸) x>2 のとき、y′′>0 (下に凸) x=2のとき、y=2e−2なので、変曲点は (2,2e−2) です。 (3) y=x−cosx (0<x<π) まず、1階微分を求めます。
y′=1+sinx 次に、2階微分を求めます。
y′′=cosx y′′=0 となるのは x=2π のときです。 0<x<2π のとき、y′′>0 (下に凸) 2π<x<π のとき、y′′<0 (上に凸) x=2π のとき、y=2π−cos2π=2π なので、変曲点は (2π,2π) です。 (4) y=−x4+4x3−6x2+4x まず、1階微分を求めます。
y′=−4x3+12x2−12x+4 次に、2階微分を求めます。
y′′=−12x2+24x−12=−12(x2−2x+1)=−12(x−1)2 y′′=0 となるのは x=1 のときです。 しかし、常に y′′≤0 であるため、上に凸です。 x<1 のとき、y′′<0 (上に凸) x>1 のとき、y′′<0 (上に凸) x=1 のとき、y=−1+4−6+4=1 です。x=1の前後の符号が同じなので変曲点はありません。