与えられた連立不等式 $2(x-2) > x + a$ ...(1) $|x-1| < 3$ ...(2) について、以下の問いに答える。 (ア) 不等式(1)の解を $a$ を用いて表す。 (イ) 不等式(2)の解を求める。 (ウ) 不等式(1)と(2)を同時に満たす $x$ の値が存在しないような $a$ の値の範囲を求める。 最後に、$a$ が(ウ)の値より小さいときに、連立不等式の解を $a$ の値によって場合分けして求める。

代数学不等式連立不等式絶対値場合分け
2025/5/9

1. 問題の内容

与えられた連立不等式
2(x2)>x+a2(x-2) > x + a ...(1)
x1<3|x-1| < 3 ...(2)
について、以下の問いに答える。
(ア) 不等式(1)の解を aa を用いて表す。
(イ) 不等式(2)の解を求める。
(ウ) 不等式(1)と(2)を同時に満たす xx の値が存在しないような aa の値の範囲を求める。
最後に、aa が(ウ)の値より小さいときに、連立不等式の解を aa の値によって場合分けして求める。

2. 解き方の手順

(ア) 不等式(1)を解く。
2(x2)>x+a2(x-2) > x + a
2x4>x+a2x - 4 > x + a
2xx>a+42x - x > a + 4
x>a+4x > a + 4
したがって、不等式(1)の解は x>a+4x > a+4 となる。
(イ) 不等式(2)を解く。
x1<3|x-1| < 3
3<x1<3-3 < x-1 < 3
3+1<x<3+1-3+1 < x < 3+1
2<x<4-2 < x < 4
したがって、不等式(2)の解は 2<x<4-2 < x < 4 となる。
(ウ) 不等式(1)と(2)を同時に満たす xx の値が存在しないような aa の範囲を求める。
(1)の解は x>a+4x > a+4、(2)の解は 2<x<4-2 < x < 4 である。
(1)と(2)を同時に満たす xx が存在しないのは、a+44a+4 \geq 4 のとき、つまり a0a \geq 0 のときである。
また、(1)の解は x>a+4x > a+4、(2)の解は 2<x<4-2 < x < 4 なので、a+44a+4 \geq 4 となるのは、a+4a+444 と一致するか、または 44 よりも大きい場合である。
a+44a+4 \geq 4
a0a \geq 0
2<x<4-2 < x < 4 の範囲に、x>a+4x > a+4 の解が存在しないのは、a+44a+4 \geq 4、すなわち a0a \geq 0 のときである。
(3) a<0a < 0 のとき、連立不等式の解を求める。
a<0a < 0 のとき、連立不等式の解は、a+4<x<4a+4 < x < 4 となる。
a+4a+42-2 の大小関係を考える。
i) a+42a+4 \geq -2 のとき
a6a \geq -6
このとき、 6a<0-6 \leq a < 0 であり、連立不等式の解は a+4<x<4a+4 < x < 4 となる。
ii) a+4<2a+4 < -2 のとき
a<6a < -6
このとき、連立不等式の解は存在しない。

3. 最終的な答え

(ア): x>a+4x > a+4
(イ): 2<x<4-2 < x < 4
(ウ): 00
a<0a < 0 のとき、
6a<0-6 \leq a < 0 ならば、a+4<x<4a+4 < x < 4
a<6a < -6 ならば、解なし

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