多項式 $P(x)$ を $x-2$ で割ると余りが $3$, $x+3$ で割ると余りが $-7$ である。$P(x)$ を $(x-2)(x+3)$ で割ったときの余りを求めよ。

代数学多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/5/9

1. 問題の内容

多項式 P(x)P(x)x2x-2 で割ると余りが 33, x+3x+3 で割ると余りが 7-7 である。P(x)P(x)(x2)(x+3)(x-2)(x+3) で割ったときの余りを求めよ。

2. 解き方の手順

P(x)P(x)(x2)(x+3)(x-2)(x+3) で割ったときの商を Q(x)Q(x) とすると、余りは2次式で割っているので1次式以下であるから、ax+bax+b とおける。
よって、
P(x)=(x2)(x+3)Q(x)+ax+bP(x)=(x-2)(x+3)Q(x)+ax+b
と表せる。
x=2x=2 のとき、
P(2)=3P(2)=3
x=3x=-3 のとき、
P(3)=7P(-3)=-7
であるから、
P(2)=(22)(2+3)Q(2)+2a+b=2a+b=3P(2) = (2-2)(2+3)Q(2) + 2a+b = 2a+b = 3
P(3)=(32)(3+3)Q(3)3a+b=3a+b=7P(-3) = (-3-2)(-3+3)Q(-3) -3a+b = -3a+b = -7
連立方程式
2a+b=32a+b=3
3a+b=7-3a+b=-7
を解く。上の式から下の式を引くと、
5a=105a = 10
a=2a=2
b=32a=34=1b=3-2a=3-4=-1
よって、余りは 2x12x-1

3. 最終的な答え

2x12x-1

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