(1) 順列と組み合わせの計算問題です。具体的には、${}_5 P_2$, ${}_4 P_3$, ${}_5 C_2$, ${}_6 C_3$ を計算します。 (2) 大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出た目の和が6の倍数になる確率と、出た目の積が奇数になる確率を求めます。 (3) 50以下の自然数全体の集合を $U$ とし、$U$ の部分集合で、2の倍数全体の集合を $A$、3の倍数全体の集合を $B$ とするとき、$n(B)$(集合Bの要素数)、$n(A \cap B)$(集合AとBの共通部分の要素数)、$n(A \cap \overline{B})$(集合AとBの補集合の共通部分の要素数)、$n(\overline{A \cup B})$(集合AとBの和集合の補集合の要素数)を求めます。

確率論・統計学順列組み合わせ確率集合
2025/3/20
## 問題の回答

1. 問題の内容

(1) 順列と組み合わせの計算問題です。具体的には、5P2{}_5 P_2, 4P3{}_4 P_3, 5C2{}_5 C_2, 6C3{}_6 C_3 を計算します。
(2) 大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出た目の和が6の倍数になる確率と、出た目の積が奇数になる確率を求めます。
(3) 50以下の自然数全体の集合を UU とし、UU の部分集合で、2の倍数全体の集合を AA、3の倍数全体の集合を BB とするとき、n(B)n(B)(集合Bの要素数)、n(AB)n(A \cap B)(集合AとBの共通部分の要素数)、n(AB)n(A \cap \overline{B})(集合AとBの補集合の共通部分の要素数)、n(AB)n(\overline{A \cup B})(集合AとBの和集合の補集合の要素数)を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 順列と組み合わせの公式を使って計算します。
* nPr=n!(nr)!{}_n P_r = \frac{n!}{(n-r)!}
* nCr=n!r!(nr)!{}_n C_r = \frac{n!}{r!(n-r)!}
5P2=5!(52)!=5!3!=5×4=20{}_5 P_2 = \frac{5!}{(5-2)!} = \frac{5!}{3!} = 5 \times 4 = 20
4P3=4!(43)!=4!1!=4×3×2=24{}_4 P_3 = \frac{4!}{(4-3)!} = \frac{4!}{1!} = 4 \times 3 \times 2 = 24
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=10{}_5 C_2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
6C3=6!3!(63)!=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{}_6 C_3 = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
(2) サイコロの目の出方の場合の数を数え、確率を計算します。
* 大小2つのサイコロの目の出方は 6×6=366 \times 6 = 36 通り。
* 和が6の倍数になるのは、(1,5),(2,4),(3,3),(4,2),(5,1),(6,6) の6通り。確率は 636=16\frac{6}{36} = \frac{1}{6}
* 積が奇数になるのは、大小ともに奇数が出るとき。奇数の目は1,3,5の3つなので、確率は 36×36=936=14\frac{3}{6} \times \frac{3}{6} = \frac{9}{36} = \frac{1}{4}
(3) 集合の要素数を数えます。
* 50以下の自然数のうち、3の倍数は、3, 6, 9, ..., 48 の16個。したがって、n(B)=16n(B) = 16
* ABA \cap B は、2の倍数かつ3の倍数、つまり6の倍数全体の集合。50以下の6の倍数は、6, 12, 18, ..., 48 の8個。したがって、n(AB)=8n(A \cap B) = 8
* ABA \cap \overline{B} は、2の倍数で3の倍数でない数全体の集合。50以下の2の倍数は25個。このうち3の倍数は8個なので、n(AB)=258=17n(A \cap \overline{B}) = 25 - 8 = 17
* AB\overline{A \cup B} は、2の倍数でも3の倍数でもない数全体の集合。50以下の自然数は50個。ABA \cup Bの要素数を求める。n(A)=25n(A) = 25, n(B)=16n(B) = 16, n(AB)=8n(A \cap B) = 8 なので、n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=25+168=33n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 25 + 16 - 8 = 33。したがって、n(AB)=5033=17n(\overline{A \cup B}) = 50 - 33 = 17

3. 最終的な答え

(1) 5P2=20{}_5 P_2 = 20, 4P3=24{}_4 P_3 = 24, 5C2=10{}_5 C_2 = 10, 6C3=20{}_6 C_3 = 20
(2) 和が6の倍数である確率は 16\frac{1}{6}、積が奇数である確率は 14\frac{1}{4}
(3) n(B)=16n(B) = 16, n(AB)=8n(A \cap B) = 8, n(AB)=17n(A \cap \overline{B}) = 17, n(AB)=17n(\overline{A \cup B}) = 17

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