初項1、公比2、項数 $n$ の等比数列において、各項の和を $S$、積を $P$、逆数の和を $T$ とするとき、等式 $S^n = P^2T^n$ が成り立つことを証明する。

代数学等比数列数列の和数列の積証明
2025/5/10

1. 問題の内容

初項1、公比2、項数 nn の等比数列において、各項の和を SS、積を PP、逆数の和を TT とするとき、等式 Sn=P2TnS^n = P^2T^n が成り立つことを証明する。

2. 解き方の手順

まず、SS, PP, TT をそれぞれ具体的に求める。
SS は初項1、公比2、項数 nn の等比数列の和なので、
S=1(2n1)21=2n1S = \frac{1 \cdot (2^n - 1)}{2 - 1} = 2^n - 1
PP は初項1、公比2、項数 nn の等比数列の積なので、
P=12222n1=20+1+2++(n1)=2n(n1)2P = 1 \cdot 2 \cdot 2^2 \cdots 2^{n-1} = 2^{0 + 1 + 2 + \cdots + (n-1)} = 2^{\frac{n(n-1)}{2}}
TT は初項1、公比2、項数 nn の等比数列の逆数の和なので、逆数からなる等比数列は初項1、公比12\frac{1}{2}、項数 nn となる。
T=1((12)n1)121=(12)n112=1(12)n12=2(112n)=212n1=2n12n1T = \frac{1 \cdot ((\frac{1}{2})^n - 1)}{\frac{1}{2} - 1} = \frac{(\frac{1}{2})^n - 1}{-\frac{1}{2}} = \frac{1 - (\frac{1}{2})^n}{\frac{1}{2}} = 2(1 - \frac{1}{2^n}) = 2 - \frac{1}{2^{n-1}} = \frac{2^n - 1}{2^{n-1}}
次に、SnS^nP2TnP^2T^n をそれぞれ計算し、それらが等しいことを示す。
Sn=(2n1)nS^n = (2^n - 1)^n
P2=(2n(n1)2)2=2n(n1)P^2 = (2^{\frac{n(n-1)}{2}})^2 = 2^{n(n-1)}
Tn=(2n12n1)n=(2n1)n2n(n1)T^n = (\frac{2^n - 1}{2^{n-1}})^n = \frac{(2^n - 1)^n}{2^{n(n-1)}}
P2Tn=2n(n1)(2n1)n2n(n1)=(2n1)nP^2T^n = 2^{n(n-1)} \cdot \frac{(2^n - 1)^n}{2^{n(n-1)}} = (2^n - 1)^n
したがって、Sn=(2n1)n=P2TnS^n = (2^n - 1)^n = P^2T^n が成り立つ。

3. 最終的な答え

Sn=P2TnS^n = P^2T^n が成り立つ。

「代数学」の関連問題

与えられた特徴を満たす分数関数の方程式を求める問題です。 1. 漸近線が $x = 2$, $y = -3$ であり、原点を通る。

分数関数漸近線平行移動方程式
2025/5/10

問題文は、「漸近線が $x = 2$、 $y = -3$ で原点を通る分数関数の方程式を求めなさい」です。

分数関数漸近線方程式グラフ
2025/5/10

2次方程式 $x^2 + mx + m = 0$ が与えられています。この2次方程式が、(1) 異なる2つの虚数解を持つとき、(2) 異なる2つの実数解を持つとき、それぞれ定数 $m$ の値の範囲を求...

二次方程式判別式不等式
2025/5/10

与えられた条件を満たす分数関数の方程式を求めます。条件は以下の2つです。 * 漸近線が $x=2$ および $y=-3$ である。 * 原点を通る。 * $y = \frac{...

分数関数漸近線平行移動方程式
2025/5/10

与えられた連立方程式 $2x+3y = x+13 = 5x+6y-9$ を解き、$x$ と $y$ の値を求めます。

連立方程式方程式代数
2025/5/10

画像には、5つの異なる数学の問題が含まれています。 * **問5** 分数関数の問題が2つあります。 1. 漸近線が $x = 2$ 、 $y = -3$ で原点を通る分数関数の方程式を...

分数関数二次関数二次方程式平方完成解の公式点と直線の距離漸近線平行移動
2025/5/10

問題は、方程式 $\frac{3}{5} = \frac{1}{x} + \frac{1}{y}$ を満たす $x$ と $y$ の値を求めることです。ただし、$x$ と $y$ は画像に示された長方...

分数方程式方程式の解変形代数
2025/5/10

$3/5 = 1/x + 1/y$ を満たす $x$ と $y$ を求める問題です。

方程式分数整数解約数
2025/5/10

与えられた特徴を持つ2次関数の方程式を求める問題です。5つの異なる条件が与えられており、それぞれについて2次関数の方程式を決定する必要があります。

二次関数2次関数連立方程式平行移動頂点グラフ
2025/5/10

与えられた条件を満たす直線の方程式を求める問題です。 1. 傾きが-2で切片が5

一次関数直線の方程式傾き切片
2025/5/10