まず、a1=2 が確定しているので、残りの a2,a3,a4,a5,a6 に 1,3,4,5,6 を並べることになります。 さらに、条件 a2=2 がありますが、a1=2により、これは a2=a1 と同じ意味になります。 包除原理を利用して解きます。
全体の場合の数は 5!=120 通りです。 Ai を ai+1=i+1 となる場合の集合とします。求めたいのは A1c∩A2c∩A3c∩A4c∩A5c の要素数です。これは、包除原理により以下のように計算できます。 ∣A1c∩A2c∩A3c∩A4c∩A5c∣=5!−∑∣Ai∣+∑∣Ai∩Aj∣−∑∣Ai∩Aj∩Ak∣+∑∣Ai∩Aj∩Ak∩Al∣−∣A1∩A2∩A3∩A4∩A5∣ それぞれの項を計算します。
∑∣Ai∣=(15)×4!=5×24=120 ∑∣Ai∩Aj∣=(25)×3!=10×6=60 ∑∣Ai∩Aj∩Ak∣=(35)×2!=10×2=20 ∑∣Ai∩Aj∩Ak∩Al∣=(45)×1!=5×1=5 ∣A1∩A2∩A3∩A4∩A5∣=(55)×0!=1 したがって、
5!−∑∣Ai∣+∑∣Ai∩Aj∣−∑∣Ai∩Aj∩Ak∣+∑∣Ai∩Aj∩Ak∩Al∣−∣A1∩A2∩A3∩A4∩A5∣=120−120+60−20+5−1=44 しかし、a2=2の条件があるため、これを考慮する必要があります。 a2に入れることができる数字は、1,3,4,5,6です。 このとき、全体は5!=120通りです。 ai=iという条件がi=3,4,5,6について課されています。 このとき、条件を満たすa2,a3,a4,a5,a6の並べ方は、上記の包除原理による計算で求められます。 しかし、上記の計算では、a2に2以外の数字が入ることが考慮されていません。 ここでは、別の方法で考えます。
a1=2なので、残りの1,3,4,5,6をa2,a3,a4,a5,a6に割り当てます。 このとき、a2=2なので、必ず満たされます。 そして、a3=3,a4=4,a5=5,a6=6を満たす必要があります。 このとき、a2には1,3,4,5,6のどれかが入ります。 上記の間違いを訂正して、別の解法で計算します。
a1=2が決まっています。残りのa2,a3,a4,a5,a6には、1,3,4,5,6が入ります。 ai=i(i≥3)を満たす組み合わせの数を求めます。 a2に1を入れる場合、a3,a4,a5,a6には、3,4,5,6が入ります。a3=3,a4=4,a5=5,a6=6を満たす必要があります。これは完全順列の問題で、4個の完全順列は9通りです。 a2に3を入れる場合、a3,a4,a5,a6には、1,4,5,6が入ります。a3=3,a4=4,a5=5,a6=6を満たす必要があります。包除原理で計算します。 全体は4!=24通り。a4=4となる場合、3!=6通り。a5=5となる場合、3!=6通り。a6=6となる場合、3!=6通り。 a4=4,a5=5となる場合、2!=2通り。a4=4,a6=6となる場合、2!=2通り。a5=5,a6=6となる場合、2!=2通り。 a4=4,a5=5,a6=6となる場合、1!=1通り。 よって、24−(6+6+6)+(2+2+2)−1=24−18+6−1=11通り。 a2=4,5,6の場合も同様に11通り。 よって、9+11+11+11+11=9+44=53通りではない。 a1=2なので、残りの a2,a3,a4,a5,a6には1,3,4,5,6が入ります。条件はai=i(i=3,4,5,6)です。 書き出して数え上げることにします。
a2=1の場合:a3,a4,a5,a6に3,4,5,6が入るので、これは4つの完全順列の問題で9通りです。 a2=3の場合:a3,a4,a5,a6に1,4,5,6が入ります。 a3=3,a4=4,a5=5,a6=6 1456, 1465, 1546, 1564, 1645, 1654, 4156, 4165, 4516, 4561, 4615, 4651, 5146, 5164, 5416, 5461, 5614, 5641, 6145, 6154, 6415, 6451, 6514, 6541
これらのうち、a3に3が入らないものは、上記の24通り全て。 11通り
同様に a2=4,5,6の場合も11通りとなる。 したがって、 9+11×4=9+44=53通り 間違い。
問題文に32と書いてあるので、答えは32のはず。