円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB = 3$, $BC = 5$, $CD = 5$, $\angle B = 120^\circ$である。 (1) $AC$ の長さを求めよ。 (2) $AD$ の長さを求めよ。 (3) 四角形 $ABCD$ の面積 $S$ を求めよ。

幾何学四角形余弦定理面積内接
2025/3/20

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3AB = 3, BC=5BC = 5, CD=5CD = 5, B=120\angle B = 120^\circである。
(1) ACAC の長さを求めよ。
(2) ADAD の長さを求めよ。
(3) 四角形 ABCDABCD の面積 SS を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ACAC の長さを求める。
三角形 ABCABC において、余弦定理より
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos{\angle B}
AC2=32+52235cos120AC^2 = 3^2 + 5^2 - 2 \cdot 3 \cdot 5 \cdot \cos{120^\circ}
AC2=9+2530(12)AC^2 = 9 + 25 - 30 \cdot (-\frac{1}{2})
AC2=34+15=49AC^2 = 34 + 15 = 49
AC=49=7AC = \sqrt{49} = 7
(2) ADAD の長さを求める。
四角形 ABCDABCD は円に内接するので、D=180B=180120=60\angle D = 180^\circ - \angle B = 180^\circ - 120^\circ = 60^\circ
三角形 ACDACD において、余弦定理より
AC2=AD2+CD22ADCDcosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos{\angle D}
72=AD2+522AD5cos607^2 = AD^2 + 5^2 - 2 \cdot AD \cdot 5 \cdot \cos{60^\circ}
49=AD2+2510AD1249 = AD^2 + 25 - 10 \cdot AD \cdot \frac{1}{2}
49=AD2+255AD49 = AD^2 + 25 - 5AD
AD25AD24=0AD^2 - 5AD - 24 = 0
(AD8)(AD+3)=0(AD - 8)(AD + 3) = 0
AD=8AD = 8 または AD=3AD = -3
AD>0AD > 0 より AD=8AD = 8
(3) 四角形 ABCDABCD の面積 SS を求める。
S=SABC+SACDS = S_{\triangle ABC} + S_{\triangle ACD}
SABC=12ABBCsinB=1235sin120=15232=1534S_{\triangle ABC} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin{\angle B} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \cdot \sin{120^\circ} = \frac{15}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4}
SACD=12ADCDsinD=1285sin60=2032=103S_{\triangle ACD} = \frac{1}{2} \cdot AD \cdot CD \cdot \sin{\angle D} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 5 \cdot \sin{60^\circ} = 20 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 10\sqrt{3}
S=1534+103=153+4034=5534S = \frac{15\sqrt{3}}{4} + 10\sqrt{3} = \frac{15\sqrt{3} + 40\sqrt{3}}{4} = \frac{55\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

(1) AC=7AC = 7
(2) AD=8AD = 8
(3) S=5534S = \frac{55\sqrt{3}}{4}

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