与えられた極限を計算します。 $$\lim_{z\to -1} \frac{z^2+1}{z+1}$$

解析学極限複素数計算
2025/5/10

1. 問題の内容

与えられた極限を計算します。
limz1z2+1z+1\lim_{z\to -1} \frac{z^2+1}{z+1}

2. 解き方の手順

z2+1z^2 + 1z+1z+1 で割った時の極限を求めます。分子は z=1z=-100 にならないので、極限は存在しません。しかし、問題がlimz1z21z+1\lim_{z\to -1} \frac{z^2 - 1}{z+1}であれば、以下のように計算できます。
分子を因数分解します。
z21=(z1)(z+1)z^2 - 1 = (z-1)(z+1)
したがって、
limz1z21z+1=limz1(z1)(z+1)z+1=limz1(z1)\lim_{z\to -1} \frac{z^2 - 1}{z+1} = \lim_{z\to -1} \frac{(z-1)(z+1)}{z+1} = \lim_{z\to -1} (z-1)
zz1-1 を代入します。
limz1(z1)=11=2\lim_{z\to -1} (z-1) = -1 - 1 = -2
元の問題ではlimz1z2+1z+1\lim_{z\to -1} \frac{z^2+1}{z+1}であり、 z=1z = -1とすると分子は(1)2+1=2(-1)^2+1 = 2になり、分母は(1)+1=0(-1)+1 = 0になります。したがって、これは2/02/0の形なので、極限は存在しないか、±\pm \inftyになります。
z=1+ϵz = -1 + \epsilon とすると、z2+1=(1+ϵ)2+1=12ϵ+ϵ2+1=22ϵ+ϵ2z^2+1 = (-1+\epsilon)^2 + 1 = 1 - 2\epsilon + \epsilon^2 + 1 = 2 - 2\epsilon + \epsilon^2 および z+1=1+ϵ+1=ϵz+1 = -1+\epsilon+1 = \epsilon となり、
z2+1z+1=22ϵ+ϵ2ϵ=2ϵ2+ϵ\frac{z^2+1}{z+1} = \frac{2 - 2\epsilon + \epsilon^2}{\epsilon} = \frac{2}{\epsilon} - 2 + \epsilonとなります。ϵ0\epsilon \to 0とすると2ϵ\frac{2}{\epsilon}ϵ\epsilonの符号に応じて±\pm \inftyになるので、極限は存在しません。

3. 最終的な答え

極限は存在しません。

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