不等式の証明は、一般的に差を取ってそれが0以上であることを示すことで行います。
a2+9b2−4ab を変形し、平方完成を目指します。 まず、a について平方完成を行うことを考えます。 a2−4ab+9b2 =(a−2b)2−(2b)2+9b2 =(a−2b)2−4b2+9b2 =(a−2b)2+5b2 したがって、
a2+9b2−4ab=(a−2b)2+5b2 (a−2b)2≥0 であり、5b2≥0 であるから、a2+9b2−4ab≥0 が成り立つことが示されます。 したがって、a2+9b2≥4ab が証明されました。 次に、等号が成り立つ条件を調べます。
等号が成り立つのは、(a−2b)2=0 かつ 5b2=0 のときです。 b=0 かつ a−2b=0 より、a=0 が得られます。 したがって、a=0 かつ b=0 のときに等号が成り立ちます。