14. $a > 0$, $b > 0$ のとき、不等式 $ab + \frac{1}{ab} \ge 2$ を証明し、等号が成り立つ条件を求めます。 15. $a > 0$ のとき、$a - 2 + \frac{2}{a+1}$ の最小値を求めます。

代数学不等式相加相乗平均最小値代数
2025/5/10

1. 問題の内容

1

4. $a > 0$, $b > 0$ のとき、不等式 $ab + \frac{1}{ab} \ge 2$ を証明し、等号が成り立つ条件を求めます。

1

5. $a > 0$ のとき、$a - 2 + \frac{2}{a+1}$ の最小値を求めます。

2. 解き方の手順

1

4. まず、$x = ab$ とおくと、$a > 0$, $b > 0$ より $x > 0$ となります。

示すべき不等式は x+1x2x + \frac{1}{x} \ge 2 となります。
相加相乗平均の不等式より、x>0x > 0 のとき、
x+1x2x1x=21=2x + \frac{1}{x} \ge 2 \sqrt{x \cdot \frac{1}{x}} = 2 \sqrt{1} = 2
が成り立ちます。
したがって、ab+1ab2ab + \frac{1}{ab} \ge 2 が証明されました。
等号が成り立つのは、x=1xx = \frac{1}{x} のとき、つまり x2=1x^2 = 1 のときです。
x>0x > 0 より、x=1x = 1 のときです。
x=abx = ab より、ab=1ab = 1 のとき等号が成り立ちます。
1

5. $a - 2 + \frac{2}{a+1}$ の最小値を求めます。

a+1=ta+1 = t とおくと、a=t1a = t-1 であり、a>0a > 0 より t>1t > 1 となります。
a2+2a+1=(t1)2+2t=t3+2t=t+2t3a - 2 + \frac{2}{a+1} = (t-1) - 2 + \frac{2}{t} = t - 3 + \frac{2}{t} = t + \frac{2}{t} - 3
ここで、t>0t > 0 より、相加相乗平均の不等式を用いると、
t+2t2t2t=22t + \frac{2}{t} \ge 2 \sqrt{t \cdot \frac{2}{t}} = 2 \sqrt{2}
したがって、t+2t3223t + \frac{2}{t} - 3 \ge 2 \sqrt{2} - 3
等号成立条件は、t=2tt = \frac{2}{t} のとき、つまり t2=2t^2 = 2 のときです。
t>0t > 0 より、t=2t = \sqrt{2} です。
t=a+1t = a+1 より、a+1=2a+1 = \sqrt{2} なので、a=21a = \sqrt{2} - 1 です。
a=21>0a = \sqrt{2} - 1 > 0 なので、条件を満たします。
したがって、a2+2a+1a - 2 + \frac{2}{a+1} の最小値は 2232 \sqrt{2} - 3 です。

3. 最終的な答え

1

4. $ab + \frac{1}{ab} \ge 2$ は証明された。

等号が成り立つのは、ab=1ab = 1 のとき。
1

5. $a - 2 + \frac{2}{a+1}$ の最小値は $2 \sqrt{2} - 3$ 。

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