集合 $A$ は100以下の自然数全体の集合、集合 $B$ は1以上100以下の5の倍数全体の集合であるとき、$n(A \cup B)$ を求めなさい。ここで、$n(X)$ は集合 $X$ の要素の個数を表す。

離散数学集合要素数和集合共通部分
2025/5/10

1. 問題の内容

集合 AA は100以下の自然数全体の集合、集合 BB は1以上100以下の5の倍数全体の集合であるとき、n(AB)n(A \cup B) を求めなさい。ここで、n(X)n(X) は集合 XX の要素の個数を表す。

2. 解き方の手順

n(AB)n(A \cup B) は、集合 AA と集合 BB の和集合の要素の個数です。
和集合の要素の個数を求める公式は以下の通りです。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
まず、n(A)n(A) を求めます。集合 AA は100以下の自然数なので、A={1,2,3,...,100}A = \{1, 2, 3, ..., 100\} となります。よって、n(A)=100n(A) = 100 です。
次に、n(B)n(B) を求めます。集合 BB は1以上100以下の5の倍数なので、B={5,10,15,...,100}B = \{5, 10, 15, ..., 100\} となります。
BB の要素は 5k5kkk は自然数)と表せるので、5k1005k \leq 100 より k20k \leq 20 となります。したがって、n(B)=20n(B) = 20 です。
次に、n(AB)n(A \cap B) を求めます。ABA \cap B は集合 AA と集合 BB の共通部分なので、100以下の自然数であり、かつ5の倍数である数の集合です。これは集合 BB そのものなので、AB=BA \cap B = B です。したがって、n(AB)=n(B)=20n(A \cap B) = n(B) = 20 です。
最後に、n(AB)n(A \cup B) を計算します。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=100+2020=100n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 100 + 20 - 20 = 100

3. 最終的な答え

100

「離散数学」の関連問題

集合Mの部分集合A, B, Cについて、以下の命題を示す問題です。 (1) $A \subset B \Rightarrow A \cap C \subset B \cap C$ (2) $A \ca...

集合集合論部分集合共通部分差集合直積
2025/6/10

問題10: A, B, C, D, E, F の 6 人が、円形の 6 人席のテーブルに着席するとき、A と B が隣り合うような並び方は何通りあるか。 問題11: 4 種類の数字 1, 2, 3, ...

順列組み合わせ円順列場合の数重複組合せ
2025/6/10

問題8: 5人の生徒が輪の形に並ぶとき、並び方は何通りあるか。 問題9: 7人が輪の形に並ぶとき、並び方の総数を求めよ。

順列組み合わせ円順列場合の数
2025/6/10

A地点からB地点まで、遠回りせずに最短距離で行く道順が何通りあるかを求める問題です。図は4x3の格子状の道を示しています。

組み合わせ最短経路格子状の道
2025/6/9

7個の文字 a,a,a,b,b,b,b をすべて使って作れる文字列は何通りあるかを求める問題です。

順列組み合わせ重複順列
2025/6/9

A地点からB地点まで、最短距離で行く道順の数を求める問題です。図は縦2マス、横3マスの格子状の道を示しています。

組み合わせ最短経路格子状の道順列
2025/6/9

A地点からB地点まで、最短距離で行く経路の数を求める問題です。図は4x3の格子状の道を示しており、Aは左上の角、Bは右下の角に位置しています。

組み合わせ最短経路格子状の道順列
2025/6/9

"fifteen"という単語の7つの文字すべてを使ってできる文字列が何通りあるか求める問題です。"fifteen"という単語には"e"が2つ含まれています。

順列組み合わせ重複順列文字列
2025/6/9

"baseball"という単語の8文字すべてを使って作れる文字列の総数を求める問題です。

順列組み合わせ文字列階乗
2025/6/9

集合 $A = \{2, 5, 8, 9, 12, 15, 18, 20, 23, 25, 28, 30, 35, 39\}$ と集合 $B = \{1, 5, 8, 9, 15, 17, 20\}$...

集合集合の要素共通部分
2025/6/9