座標平面上に円 $K_a: x^2+y^2-2ax-4ay+10a-10=0$ がある。ただし、$a$ は定数とする。 (1) $a=2$ のときの円 $K_2$ の中心の座標と半径を求める。 (2) 円 $K_a$ の半径の最小値とそのときの $a$ の値を求める。 (3) 円 $K_a$ は $a$ の値にかかわらず、ある円と直線の交点A, Bを通る。その円と直線の方程式を求め、点A, Bのうち第1象限にある点の座標を求める。

幾何学座標平面円の方程式半径中心交点
2025/3/20

1. 問題の内容

座標平面上に円 Ka:x2+y22ax4ay+10a10=0K_a: x^2+y^2-2ax-4ay+10a-10=0 がある。ただし、aa は定数とする。
(1) a=2a=2 のときの円 K2K_2 の中心の座標と半径を求める。
(2) 円 KaK_a の半径の最小値とそのときの aa の値を求める。
(3) 円 KaK_aaa の値にかかわらず、ある円と直線の交点A, Bを通る。その円と直線の方程式を求め、点A, Bのうち第1象限にある点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) a=2a=2 を円の方程式に代入する。
x2+y24x8y+2010=0x^2+y^2-4x-8y+20-10=0
x24x+y28y+10=0x^2-4x+y^2-8y+10=0
平方完成する。
(x2)24+(y4)216+10=0(x-2)^2-4+(y-4)^2-16+10=0
(x2)2+(y4)2=10(x-2)^2+(y-4)^2=10
よって中心は(2,4)(2,4)、半径は10\sqrt{10}
(2) 円の方程式を平方完成する。
(xa)2a2+(y2a)24a2+10a10=0(x-a)^2-a^2+(y-2a)^2-4a^2+10a-10=0
(xa)2+(y2a)2=5a210a+10(x-a)^2+(y-2a)^2=5a^2-10a+10
半径を rr とすると、
r2=5a210a+10=5(a22a+1)+5=5(a1)2+5r^2=5a^2-10a+10=5(a^2-2a+1)+5=5(a-1)^2+5
r=5(a1)2+5r=\sqrt{5(a-1)^2+5}
rr が最小となるのは a=1a=1 のときで、最小値は 5\sqrt{5}
(3) 円 KaK_a の方程式を aa について整理する。
x2+y22ax4ay+10a10=0x^2+y^2-2ax-4ay+10a-10=0
x2+y210+a(2x4y+10)=0x^2+y^2-10+a(-2x-4y+10)=0
これは、aa の値にかかわらず、
x2+y210=0x^2+y^2-10=0 かつ 2x4y+10=0-2x-4y+10=0
すなわち、
x2+y2=10x^2+y^2=10x+2y=5x+2y=5 の交点を通ることを示す。
x=52yx=5-2yx2+y2=10x^2+y^2=10 に代入する。
(52y)2+y2=10(5-2y)^2+y^2=10
2520y+4y2+y2=1025-20y+4y^2+y^2=10
5y220y+15=05y^2-20y+15=0
y24y+3=0y^2-4y+3=0
(y1)(y3)=0(y-1)(y-3)=0
y=1,3y=1,3
y=1y=1 のとき x=52(1)=3x=5-2(1)=3
y=3y=3 のとき x=52(3)=1x=5-2(3)=-1
交点は (3,1)(3,1)(1,3)(-1,3)
第1象限にあるのは (3,1)(3,1)

3. 最終的な答え

(1) 中心の座標は (2,4)(2,4)、半径は 10\sqrt{10}
(2) 半径の最小値は 5\sqrt{5} であり、このとき a=1a=1
(3) 円 x2+y2=10x^2+y^2=10 と直線 x+2y=5x+2y=5 の交点A, Bを通る。点A, Bのうち第1象限にある点の座標は (3,1)(3,1)

「幾何学」の関連問題

右図を利用して、 1. $sin 75^\circ$ の値を求める。

三角比加法定理角度sincos
2025/5/12

図形の体積を求める問題で、3つの考え方(ア、イ、ウ)と、それぞれに対応する計算式(1、2、3)が提示されています。正しい組み合わせを線で結びつける必要があります。

体積直方体計算
2025/5/12

平行四辺形ABCDにおいて、$AB = \sqrt{3}$、$AD = 5$、$\angle BAD = 30^\circ$のとき、対角線ACの長さを求める問題です。

幾何平行四辺形余弦定理
2025/5/12

与えられた立体の体積を求める問題です。立体は2つの直方体を組み合わせた形をしています。

体積直方体立体図形
2025/5/12

図に示す座標平面において、点A(4,9)、点B(-5,0)、点C(7,0)が与えられている。次の問いに答えよ。 (1) 直線ABの式を求めよ。 (2) 直線ACの式を求めよ。 (3) 点Dの座標を求め...

座標平面直線の式三角形の面積四角形の面積体積円錐
2025/5/12

ベクトル $\vec{a} = (1, 7)$ と $\vec{b} = (4, 3)$ のなす角 $\theta$ を求める問題です。

ベクトル内積角度
2025/5/12

高さが $1 \text{ cm}$ 増えると、体積がどれだけ増えるかを求める問題です。ただし、図形の種類が不明のため、体積の増加量を具体的に計算することができません。したがって、ここでは体積の増え方...

体積底面積増加量図形
2025/5/12

与えられた図形は点対称な図形である。 (1) 対応する2つの点を結んだ直線GCと直線BFはどこで交わるか。 (2) 対称の中心Oから対応する2つの点B, Fまでの長さはどうなっているか。

点対称図形対称の中心
2025/5/12

正方形、長方形、ひし形、平行四辺形について、線対称かどうか、線対称の場合の軸の数、点対称かどうかを調べて表を完成させる問題です。線対称な図形には○、そうでない図形には×を書き、線対称の場合は対称の軸の...

図形線対称点対称正方形長方形ひし形平行四辺形
2025/5/12

$\theta = \frac{7}{6}\pi$ のときの $\sin\theta$, $\cos\theta$, $\tan\theta$ の値を求める。

三角関数sincostanラジアン象限
2025/5/12