与えられた不等式 $2x^2 + 3y^2 \ge 4xy$ が成り立つことを示す問題です。また、なぜ平方完成を行うのかを説明する問題です。

代数学不等式平方完成数式変形証明
2025/5/10

1. 問題の内容

与えられた不等式 2x2+3y24xy2x^2 + 3y^2 \ge 4xy が成り立つことを示す問題です。また、なぜ平方完成を行うのかを説明する問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を変形します。
2x2+3y24xy2x^2 + 3y^2 \ge 4xy
2x24xy+3y202x^2 - 4xy + 3y^2 \ge 0
次に、平方完成を行います。 xx について平方完成することを考えます。
2(x22xy)+3y202(x^2 - 2xy) + 3y^2 \ge 0
2(x22xy+y2y2)+3y202(x^2 - 2xy + y^2 - y^2) + 3y^2 \ge 0
2(xy)22y2+3y202(x - y)^2 - 2y^2 + 3y^2 \ge 0
2(xy)2+y202(x - y)^2 + y^2 \ge 0
ここで、2(xy)22(x - y)^2y2y^2 はどちらも2乗の形なので、0以上の値をとります。したがって、その和である 2(xy)2+y22(x - y)^2 + y^2 も0以上の値をとります。
よって、2x2+3y24xy2x^2 + 3y^2 \ge 4xy は常に成り立つことが示されました。
平方完成を行う理由は、xxyy の関係性を明確にし、不等式が常に成り立つことを示すためです。平方完成によって、式を (xy)2(x - y)^2 のような完全平方式の形にすることで、その項が常に非負であることがわかり、不等式の証明に役立ちます。

3. 最終的な答え

2x2+3y24xy2x^2 + 3y^2 \ge 4xy は常に成り立つ。平方完成を行う理由は、不等式が常に成り立つことを示すため。

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