与えられた数列の第 $n$ 項 $a_n$ と、初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を求める問題です。 (1), (2), (3) の3つの数列についてそれぞれ求めます。 ここでは、(2)の問題を解きます。数列は $1, 1+4, 1+4+7, 1+4+7+10, 1+4+7+10+13, \dots$ です。

代数学数列等差数列Σ(シグマ)和の公式
2025/5/10

1. 問題の内容

与えられた数列の第 nnana_n と、初項から第 nn 項までの和 SnS_n を求める問題です。
(1), (2), (3) の3つの数列についてそれぞれ求めます。
ここでは、(2)の問題を解きます。数列は 1,1+4,1+4+7,1+4+7+10,1+4+7+10+13,1, 1+4, 1+4+7, 1+4+7+10, 1+4+7+10+13, \dots です。

2. 解き方の手順

まず、第 nnana_n を求めます。
nn 項は、1+4+7++(3n2)1 + 4 + 7 + \dots + (3n-2) となります。
これは初項が 1、公差が 3 の等差数列の和なので、等差数列の和の公式を用いて計算します。
等差数列の和の公式は、
S=n2(a1+an)S = \frac{n}{2}(a_1 + a_n)
です。
この場合、a1=1a_1 = 1an=3n2a_n = 3n - 2 なので、
an=n2(1+(3n2))=n(3n1)2=3n2n2a_n = \frac{n}{2}(1 + (3n - 2)) = \frac{n(3n - 1)}{2} = \frac{3n^2 - n}{2}
次に、初項から第 nn 項までの和 SnS_n を求めます。
Sn=k=1nak=k=1n3k2k2=12k=1n(3k2k)S_n = \sum_{k=1}^{n} a_k = \sum_{k=1}^{n} \frac{3k^2 - k}{2} = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{n} (3k^2 - k)
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^{n} k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2}
を用いると、
Sn=12(3k=1nk2k=1nk)=12(3n(n+1)(2n+1)6n(n+1)2)S_n = \frac{1}{2} (3\sum_{k=1}^{n} k^2 - \sum_{k=1}^{n} k) = \frac{1}{2} (3 \frac{n(n+1)(2n+1)}{6} - \frac{n(n+1)}{2})
=12(n(n+1)(2n+1)2n(n+1)2)=14n(n+1)(2n+11)=14n(n+1)(2n)= \frac{1}{2} (\frac{n(n+1)(2n+1)}{2} - \frac{n(n+1)}{2}) = \frac{1}{4} n(n+1)(2n+1-1) = \frac{1}{4} n(n+1)(2n)
=n2(n+1)2=n3+n22= \frac{n^2(n+1)}{2} = \frac{n^3+n^2}{2}

3. 最終的な答え

an=3n2n2a_n = \frac{3n^2 - n}{2}
Sn=n2(n+1)2=n3+n22S_n = \frac{n^2(n+1)}{2} = \frac{n^3+n^2}{2}

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