初項が3、公比が2である等比数列$\{a_n\}$について、以下の2つの和を求める問題です。 (1) $a_1^2 + a_2^2 + a_3^2 + \dots + a_n^2$ (2) $a_1a_2 + a_2a_3 + a_3a_4 + \dots + a_{n-1}a_n + a_na_{n+1}$

代数学等比数列数列の和等比数列の和の公式
2025/5/11

1. 問題の内容

初項が3、公比が2である等比数列{an}\{a_n\}について、以下の2つの和を求める問題です。
(1) a12+a22+a32++an2a_1^2 + a_2^2 + a_3^2 + \dots + a_n^2
(2) a1a2+a2a3+a3a4++an1an+anan+1a_1a_2 + a_2a_3 + a_3a_4 + \dots + a_{n-1}a_n + a_na_{n+1}

2. 解き方の手順

(1)
等比数列{an}\{a_n\}の一般項は、an=a1rn1a_n = a_1 r^{n-1}で表されるので、an=32n1a_n = 3 \cdot 2^{n-1}となります。
したがって、an2=(32n1)2=94n1a_n^2 = (3 \cdot 2^{n-1})^2 = 9 \cdot 4^{n-1}となります。
求める和は、初項が9、公比が4の等比数列の和であるから、等比数列の和の公式を用いて計算します。
等比数列の和の公式はSn=a(rn1)r1S_n = \frac{a(r^n - 1)}{r-1}です。
したがって、
a12+a22+a32++an2=9(4n1)41=9(4n1)3=3(4n1)a_1^2 + a_2^2 + a_3^2 + \dots + a_n^2 = \frac{9(4^n - 1)}{4 - 1} = \frac{9(4^n - 1)}{3} = 3(4^n - 1)
(2)
an=32n1a_n = 3 \cdot 2^{n-1}より、
anan+1=(32n1)(32n)=922n1=922n21=924na_na_{n+1} = (3 \cdot 2^{n-1})(3 \cdot 2^n) = 9 \cdot 2^{2n-1} = 9 \cdot 2^{2n} \cdot 2^{-1} = \frac{9}{2} \cdot 4^n
求める和は、k=1nakak+1=k=1n924k=92k=1n4k\sum_{k=1}^{n} a_k a_{k+1} = \sum_{k=1}^{n} \frac{9}{2} \cdot 4^k = \frac{9}{2} \sum_{k=1}^{n} 4^k
k=1n4k\sum_{k=1}^{n} 4^kは初項が4、公比が4の等比数列の和なので、
k=1n4k=4(4n1)41=4(4n1)3\sum_{k=1}^{n} 4^k = \frac{4(4^n - 1)}{4-1} = \frac{4(4^n - 1)}{3}
したがって、
a1a2+a2a3+a3a4++an1an+anan+1=924(4n1)3=366(4n1)=6(4n1)a_1a_2 + a_2a_3 + a_3a_4 + \dots + a_{n-1}a_n + a_na_{n+1} = \frac{9}{2} \cdot \frac{4(4^n - 1)}{3} = \frac{36}{6} (4^n - 1) = 6(4^n - 1)

3. 最終的な答え

(1) 3(4n1)3(4^n - 1)
(2) 6(4n1)6(4^n - 1)

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