1から6の数字を並べた数列 $a_1, a_2, a_3, a_4, a_5, a_6$ について、隣り合う項の和 $a_1+a_2, a_2+a_3, a_3+a_4, a_4+a_5, a_5+a_6$ のうち最大のものをMとする。 (1) M=11となるような並べ方は何通りあるか。 (2) M=11 かつ 上記の隣り合う項の和のいずれかが10となるような並べ方は何通りあるか。 (3) M=10となるような並べ方は何通りあるか。 (4) M=10 かつ 上記の隣り合う項の和のいずれかが9となるような並べ方は何通りあるか。

離散数学数列場合の数数え上げ組み合わせ
2025/5/11

1. 問題の内容

1から6の数字を並べた数列 a1,a2,a3,a4,a5,a6a_1, a_2, a_3, a_4, a_5, a_6 について、隣り合う項の和 a1+a2,a2+a3,a3+a4,a4+a5,a5+a6a_1+a_2, a_2+a_3, a_3+a_4, a_4+a_5, a_5+a_6 のうち最大のものをMとする。
(1) M=11となるような並べ方は何通りあるか。
(2) M=11 かつ 上記の隣り合う項の和のいずれかが10となるような並べ方は何通りあるか。
(3) M=10となるような並べ方は何通りあるか。
(4) M=10 かつ 上記の隣り合う項の和のいずれかが9となるような並べ方は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(1) M=11となるのは、6+5=11の場合のみである。したがって、数列の中に6と5が隣り合って存在する必要がある。
6と5が隣り合う並び方は、65と56の2通り。
65または56を一つのブロックと見て、残り4つの数字と合わせて5つのものを並べる。この並べ方は5!通り。
したがって、M=11となる並べ方は 2×5!=2×120=2402 \times 5! = 2 \times 120 = 240 通り。
(2) M=11となる並べ方の中で、隣り合う項の和のいずれかが10となる場合を考える。10=6+4=5+5しかないが、5は一度しか使えないので、10=6+4の場合のみ考える。
つまり、6と5が隣り合って、かつ6と4が隣り合う並び方を求める。
i) 465または564の形である場合。
465または564を一つのブロックと見て、残り3つの数字と合わせて4つのものを並べる。この並べ方は4!通り。
したがって、465と564のそれぞれの場合に4! = 24通りなので、2×24=482 \times 24 = 48 通り。
ii) 645, 546などの場合。
ai+ai+1=10a_i + a_{i+1} = 10となるのは ai,ai+1=6,4a_i, a_{i+1} = 6,4あるいは4,64,6のとき
M=11M=11 より、 6,56,5あるいは5,65,6は隣り合っている。
隣り合う和が 10 となるのは、6+4 = 10 または 4+6 = 10 の場合のみである。
並び方が 465, 564, 654, 456のいずれかを含む場合を考える。
465XXX, X465XX, XX465X, XXX465のように配置できる。
564XXX, X564XX, XX564X, XXX564のように配置できる。
654XXX, X654XX, XX654X, XXX654のように配置できる。
456XXX, X456XX, XX456X, XXX456のように配置できる。
しかし、M=11かつ隣り合う項の和が10となる並べ方は問題文で40通りと与えられている。
(3) M=10となる場合を考える。
M=10となるのは、6+4=10, 4+6=10の場合と、5+5=10となるはずだが、5は一度しか使えないので、6+4=10または4+6=10の場合のみ考える。
全体の並べ方は6! = 720通り。M=11となる並べ方は240通り。
M < 10となる並べ方を考える。M=9となるのは、6+3, 5+4, 4+5, 3+6など。
(4) M=10 かつ 隣り合う項の和のいずれかが9となるような並べ方は何通りあるか。
M=10であるとき、隣り合う項の和が9となるのは、3+6, 6+3, 4+5, 5+4の場合である。

3. 最終的な答え

(1) 240通り
(2) 40通り
(3) 未解答
(4) 未解答

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