AとBの2人がサイコロを投げ合うゲームについて、以下の確率を求める問題です。 (1) $n$回目にAがサイコロを投げる確率 $a_n$ を求めよ。 (2) ちょうど$n$回目のサイコロ投げでAが勝つ確率 $p_n$ を求めよ。 (3) $n$回以内のサイコロ投げでAが勝つ確率 $q_n$ を求めよ。 サイコロのルールは以下の通りです。 * 1回目はAが投げる * 1, 2, 3の目が出たら、次の回には同じ人が投げる * 4, 5の目が出たら、次の回には別の人が投げる * 6の目が出たら、投げた人を勝ちとし、ゲーム終了
2025/5/11
1. 問題の内容
AとBの2人がサイコロを投げ合うゲームについて、以下の確率を求める問題です。
(1) 回目にAがサイコロを投げる確率 を求めよ。
(2) ちょうど回目のサイコロ投げでAが勝つ確率 を求めよ。
(3) 回以内のサイコロ投げでAが勝つ確率 を求めよ。
サイコロのルールは以下の通りです。
* 1回目はAが投げる
* 1, 2, 3の目が出たら、次の回には同じ人が投げる
* 4, 5の目が出たら、次の回には別の人が投げる
* 6の目が出たら、投げた人を勝ちとし、ゲーム終了
2. 解き方の手順
(1) 回目にAがサイコロを投げる確率 を求める。
(1回目はAが投げる)
について考える。回目にAが投げる場合とBが投げる場合に分けて考える。
回目にAが投げて、回目もAが投げる確率は、
回目にBが投げて、回目にAが投げる確率は、
よって、
この漸化式を解く。
となる を求める。
より なので
とおくと、 なので は等比数列。
よって、
(2) ちょうど回目のサイコロ投げでAが勝つ確率 を求める。
回目にAが勝つためには、回目にAがサイコロを投げ、6の目が出ればよい。
また、回目までに誰も6の目を出していない必要がある。
を代入して、
(3) 回以内のサイコロ投げでAが勝つ確率 を求める。
, ただしはAがちょうどk回目で勝つ確率
等比数列の和の公式 を用いて、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)