正の定数 $a$ が与えられているとき、関数 $f(x) = x + \frac{2a}{x}$ の極小値が2となるように、$a$ の値を定める問題です。

解析学微分極値関数の極小値導関数
2025/5/11

1. 問題の内容

正の定数 aa が与えられているとき、関数 f(x)=x+2axf(x) = x + \frac{2a}{x} の極小値が2となるように、aa の値を定める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の導関数を計算します。
f(x)=12ax2f'(x) = 1 - \frac{2a}{x^2}
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx の値を求めます。
12ax2=01 - \frac{2a}{x^2} = 0
2ax2=1\frac{2a}{x^2} = 1
x2=2ax^2 = 2a
x=±2ax = \pm \sqrt{2a}
ここで、aa は正の定数なので、2a\sqrt{2a} は実数です。
f(x)f'(x) の符号を調べ、f(x)f(x) が極小となる xx の値を特定します。
x<2ax < -\sqrt{2a} のとき、x2>2ax^2 > 2a なので、f(x)>0f'(x) > 0
2a<x<0-\sqrt{2a} < x < 0 のとき、x2<2ax^2 < 2a なので、f(x)<0f'(x) < 0
0<x<2a0 < x < \sqrt{2a} のとき、x2<2ax^2 < 2a なので、f(x)<0f'(x) < 0
x>2ax > \sqrt{2a} のとき、x2>2ax^2 > 2a なので、f(x)>0f'(x) > 0
したがって、x=2ax = \sqrt{2a}f(x)f(x) は極小となります。
極小値は f(2a)f(\sqrt{2a}) であり、f(2a)=2f(\sqrt{2a}) = 2 となるように aa を定めます。
f(2a)=2a+2a2a=2a+2a2a2a=2a+2a=22af(\sqrt{2a}) = \sqrt{2a} + \frac{2a}{\sqrt{2a}} = \sqrt{2a} + \frac{2a\sqrt{2a}}{2a} = \sqrt{2a} + \sqrt{2a} = 2\sqrt{2a}
22a=22\sqrt{2a} = 2
2a=1\sqrt{2a} = 1
2a=12a = 1
a=12a = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

a=12a = \frac{1}{2}

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