関数 $f(x) = x^3 - x$ は連続関数である。このとき、$f(c) = \pi$ となる $c$ が $1$ と $2$ の間にあることを示す。

解析学連続関数中間値の定理関数の性質
2025/5/12

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3xf(x) = x^3 - x は連続関数である。このとき、f(c)=πf(c) = \pi となる cc1122 の間にあることを示す。

2. 解き方の手順

中間値の定理を利用する。中間値の定理は、「閉区間 [a,b][a, b] で連続な関数 f(x)f(x) が、f(a)f(b)f(a) \neq f(b) を満たすとき、f(a)f(a)f(b)f(b) の間の任意の値 kk に対して、f(c)=kf(c) = k となる cc が開区間 (a,b)(a, b) に存在する」というものである。
まず、f(1)f(1)f(2)f(2) の値を計算する。
f(1)=131=11=0f(1) = 1^3 - 1 = 1 - 1 = 0
f(2)=232=82=6f(2) = 2^3 - 2 = 8 - 2 = 6
ここで、π\pi は円周率であり、約 3.143.14 である。したがって、0<π<60 < \pi < 6 が成り立つ。
つまり、f(1)<π<f(2)f(1) < \pi < f(2) である。
関数 f(x)=x3xf(x) = x^3 - x は連続関数であるから、中間値の定理より、f(c)=πf(c) = \pi となる cc が開区間 (1,2)(1, 2) に存在する。

3. 最終的な答え

f(c)=πf(c) = \pi となる cc1122 の間に存在することが示された。

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