$a$を正の定数とするとき、$0 \le x \le a$における関数$f(x) = -x^2 + 6x$について、以下の問いに答えます。 (1) 最大値を求めよ。 (2) 最小値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/3/21

1. 問題の内容

aaを正の定数とするとき、0xa0 \le x \le aにおける関数f(x)=x2+6xf(x) = -x^2 + 6xについて、以下の問いに答えます。
(1) 最大値を求めよ。
(2) 最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x2+6xf(x) = -x^2 + 6xを平方完成します。
f(x)=(x26x)f(x) = -(x^2 - 6x)
f(x)=(x26x+99)f(x) = -(x^2 - 6x + 9 - 9)
f(x)=(x3)2+9f(x) = -(x - 3)^2 + 9
よって、関数f(x)f(x)は、頂点が(3,9)(3, 9)の上向きに開いた放物線です。
(1) 最大値について
定義域が0xa0 \le x \le aであることに注意します。
頂点のxx座標は33なので、軸x=3x = 3が定義域に含まれるかどうかで場合分けします。
(i) 0<a30 < a \le 3のとき、最大値はf(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6aです。
(ii) a>3a > 3のとき、最大値はf(3)=9f(3) = 9です。
(2) 最小値について
定義域が0xa0 \le x \le aであることに注意します。
x=3x = 3を中心として、x=0x = 0x=ax = aとの距離を比較します。
(i) 0<a60 < a \le 6のとき、最小値は、 x=0x = 0またはx=ax = aのときの値となります。
0<a30 < a \le 3のとき、x=0x = 0で最小値f(0)=0f(0) = 0をとります。
3<a63 < a \le 6のとき、x=ax = aで最小値f(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6aをとります。
x=0x=0x=ax=aが軸x=3x=3に関して対象な位置にあるとき、つまり、a=6a=6のとき、f(0)=f(6)=0f(0) = f(6) = 0です。
(ii) a>6a > 6のとき、最小値はf(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6aです。

3. 最終的な答え

(1) 最大値
0<a30 < a \le 3のとき、f(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6a
a>3a > 3のとき、f(3)=9f(3) = 9
(2) 最小値
0<a60 < a \le 6のとき、a3a \le 3ならばf(0)=0f(0)=0a>3a > 3ならばf(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6a
a>6a > 6のとき、f(a)=a2+6af(a) = -a^2 + 6a
まとめて、
(1) 最大値
0<a30 < a \le 3のとき a2+6a-a^2 + 6a
a>3a > 3のとき 99
(2) 最小値
0<a60 < a \le 6のとき a2+6a-a^2 + 6a0<a30 < a \le 3のとき 0)
a>6a > 6のとき a2+6a-a^2 + 6a

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