点Oを原点、点Aを(a, -1) (ただし、$a > 0$)、点Bを放物線$y = x^2$上の点(ただし、原点以外)とします。 (1) ベクトル$\overrightarrow{OA}$と$\overrightarrow{OB}$が垂直になる時の点Bの座標を$a$で表し、その時の三角形OABの面積Sを$a$で表します。 (2) 内積$\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OB}$が最大になる時の点Bの座標を$a$で表し、その時の三角形OABの面積Tを$a$で表します。 (3) (1)と(2)で求めたSとTに対して、$S = 3T$となる時の点Aの座標を求めます。

幾何学ベクトル放物線内積三角形の面積座標平面
2025/3/21

1. 問題の内容

点Oを原点、点Aを(a, -1) (ただし、a>0a > 0)、点Bを放物線y=x2y = x^2上の点(ただし、原点以外)とします。
(1) ベクトルOA\overrightarrow{OA}OB\overrightarrow{OB}が垂直になる時の点Bの座標をaaで表し、その時の三角形OABの面積Sをaaで表します。
(2) 内積OAOB\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OB}が最大になる時の点Bの座標をaaで表し、その時の三角形OABの面積Tをaaで表します。
(3) (1)と(2)で求めたSとTに対して、S=3TS = 3Tとなる時の点Aの座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) OA=(a,1)\overrightarrow{OA} = (a, -1), OB=(x,x2)\overrightarrow{OB} = (x, x^2)とおく。OAOB=0\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OB} = 0となる時、
axx2=0ax - x^2 = 0
x(ax)=0x(a - x) = 0
x=0x = 0またはx=ax = a
Bは原点以外より、x=ax = a。よって、B=(a,a2)B = (a, a^2)
面積Sは、S=12aa2(1)a=12a3+a=12(a3+a)S = \frac{1}{2}|a \cdot a^2 - (-1) \cdot a| = \frac{1}{2}|a^3 + a| = \frac{1}{2}(a^3 + a) (a>0a > 0より)
(2) OAOB=axx2\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OB} = ax - x^2
f(x)=axx2f(x) = ax - x^2とすると、f(x)=a2xf'(x) = a - 2x
f(x)=0f'(x) = 0より、x=a2x = \frac{a}{2}
このとき、B=(a2,a24)B = (\frac{a}{2}, \frac{a^2}{4})
面積Tは、T=12aa24(1)a2=12a34+a2=12(a34+a2)=18(a3+2a)T = \frac{1}{2}|a \cdot \frac{a^2}{4} - (-1) \cdot \frac{a}{2}| = \frac{1}{2}|\frac{a^3}{4} + \frac{a}{2}| = \frac{1}{2}(\frac{a^3}{4} + \frac{a}{2}) = \frac{1}{8}(a^3 + 2a)
(3) S=3TS = 3T
12(a3+a)=318(a3+2a)\frac{1}{2}(a^3 + a) = 3 \cdot \frac{1}{8}(a^3 + 2a)
4(a3+a)=3(a3+2a)4(a^3 + a) = 3(a^3 + 2a)
4a3+4a=3a3+6a4a^3 + 4a = 3a^3 + 6a
a32a=0a^3 - 2a = 0
a(a22)=0a(a^2 - 2) = 0
a=0a = 0またはa=±2a = \pm \sqrt{2}
a>0a > 0より、a=2a = \sqrt{2}
よって、A=(2,1)A = (\sqrt{2}, -1)

3. 最終的な答え

(1) 点Bの座標: (a,a2)(a, a^2), 面積S: 12(a3+a)\frac{1}{2}(a^3 + a)
(2) 点Bの座標: (a2,a24)(\frac{a}{2}, \frac{a^2}{4}), 面積T: 18(a3+2a)\frac{1}{8}(a^3 + 2a)
(3) 点Aの座標: (2,1)(\sqrt{2}, -1)

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