問題5.1では、関数 $f(x)$ の点 $a$ における一次近似が $f(x) = f(a) + 3(x-a) + \epsilon(x)$ で与えられ、$\lim_{x \to a} \frac{\epsilon(x)}{x-a} = 0$ が成り立つとき、$f'(a)$ の値を求める問題です。

解析学微分一次近似極限微分係数
2025/5/12

1. 問題の内容

問題5.1では、関数 f(x)f(x) の点 aa における一次近似が f(x)=f(a)+3(xa)+ϵ(x)f(x) = f(a) + 3(x-a) + \epsilon(x) で与えられ、limxaϵ(x)xa=0\lim_{x \to a} \frac{\epsilon(x)}{x-a} = 0 が成り立つとき、f(a)f'(a) の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

一次近似の式 f(x)=f(a)+3(xa)+ϵ(x)f(x) = f(a) + 3(x-a) + \epsilon(x) を変形して、微分係数の定義に近づけます。
まず、f(x)f(a)=3(xa)+ϵ(x)f(x) - f(a) = 3(x-a) + \epsilon(x) とします。
次に、xax \neq a のとき、両辺を xax-a で割ります。
f(x)f(a)xa=3+ϵ(x)xa\frac{f(x) - f(a)}{x-a} = 3 + \frac{\epsilon(x)}{x-a}
ここで、xax \to a の極限を考えると、
limxaf(x)f(a)xa=limxa(3+ϵ(x)xa)\lim_{x \to a} \frac{f(x) - f(a)}{x-a} = \lim_{x \to a} \left( 3 + \frac{\epsilon(x)}{x-a} \right)
左辺は微分係数の定義そのものであり、f(a)f'(a) に等しくなります。
右辺は、limxaϵ(x)xa=0\lim_{x \to a} \frac{\epsilon(x)}{x-a} = 0 という条件から、
limxa(3+ϵ(x)xa)=3+0=3\lim_{x \to a} \left( 3 + \frac{\epsilon(x)}{x-a} \right) = 3 + 0 = 3
したがって、f(a)=3f'(a) = 3 となります。

3. 最終的な答え

f(a)=3f'(a) = 3

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