(1) 一般項 $a_n = -5n + 6$ で与えられる数列 $\{a_n\}$ が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。 (2) 数列 $\{a_n\}$ の項を初項から2つおきにとってできる数列 $a_1, a_4, a_7, \dots$ が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。
2025/5/12
1. 問題の内容
(1) 一般項 で与えられる数列 が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。
(2) 数列 の項を初項から2つおきにとってできる数列 が等差数列であることを示し、その初項と公差を求める。
2. 解き方の手順
(1) 数列 が等差数列であることを示すためには、 が に依存しない定数となることを示せばよい。
は、
a_{n+1} = -5(n+1) + 6 = -5n - 5 + 6 = -5n + 1
よって、
a_{n+1} - a_n = (-5n + 1) - (-5n + 6) = -5n + 1 + 5n - 6 = -5
は に依存しない定数なので、数列 は等差数列である。
初項 は、
a_1 = -5(1) + 6 = -5 + 6 = 1
公差は である。
(2) 数列 は、一般項が で表せる数列である。
は、
a_{3n-2} = -5(3n-2) + 6 = -15n + 10 + 6 = -15n + 16
この数列が等差数列であることを示すには、 が に依存しない定数となることを示せばよい。
a_{3(n+1)-2} = a_{3n+1} = -5(3n+1) + 6 = -15n - 5 + 6 = -15n + 1
よって、
a_{3n+1} - a_{3n-2} = (-15n + 1) - (-15n + 16) = -15n + 1 + 15n - 16 = -15
は に依存しない定数なので、数列 は等差数列である。
初項は である。
公差は である。
3. 最終的な答え
(1) 数列 は等差数列であり、初項は1、公差は-5である。
(2) 数列 は等差数列であり、初項は1、公差は-15である。