問題は「偏角とは何ですか?」という問いです。複素数の偏角について説明します。

解析学複素数偏角複素平面三角関数arctan主値
2025/3/7

1. 問題の内容

問題は「偏角とは何ですか?」という問いです。複素数の偏角について説明します。

2. 解き方の手順

複素数 z=x+iyz = x + iy (ここで xxyy は実数で、ii は虚数単位) を複素平面上の点 (x,y)(x, y) に対応させることができます。この点 (x,y)(x, y) を原点からの距離 r=x2+y2r = \sqrt{x^2 + y^2} (絶対値) と、実軸の正の方向から反時計回りに測った角度 θ\theta で表すことができます。
この角度 θ\theta が複素数 zz の偏角です。偏角は arg(z)\arg(z) と書かれます。
偏角は一意に定まるものではなく、2π2\pi の整数倍の不定性があります。通常、主値と呼ばれる、π<θπ-\pi < \theta \le \pi の範囲の偏角が用いられます。
x=rcosθx = r\cos\theta および y=rsinθy = r\sin\theta であるため、tanθ=yx\tan\theta = \frac{y}{x} となります。これにより、θ=arctan(yx)\theta = \arctan\left(\frac{y}{x}\right) を計算できますが、arctan関数は主値しか返さないため、象限を考慮して適切に補正する必要があります。

3. 最終的な答え

複素数 z=x+iyz = x + iy の偏角は、複素平面上で、zz を表す点と原点を結ぶ線分と、実軸の正の方向とのなす角 θ\theta であり、arg(z)=θ\arg(z) = \theta と表されます。
θ\thetatanθ=yx\tan \theta = \frac{y}{x} を満たす角度です。

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