等式 $\frac{5x+1}{(x+2)(x-1)} = \frac{a}{x+2} + \frac{b}{x-1}$ が $x$ についての恒等式となるように、定数 $a$, $b$ の値を求めよ。

代数学部分分数分解恒等式連立方程式
2025/5/12

1. 問題の内容

等式 5x+1(x+2)(x1)=ax+2+bx1\frac{5x+1}{(x+2)(x-1)} = \frac{a}{x+2} + \frac{b}{x-1}xx についての恒等式となるように、定数 aa, bb の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、右辺を通分します。
ax+2+bx1=a(x1)+b(x+2)(x+2)(x1)=axa+bx+2b(x+2)(x1)=(a+b)x+(2ba)(x+2)(x1)\frac{a}{x+2} + \frac{b}{x-1} = \frac{a(x-1) + b(x+2)}{(x+2)(x-1)} = \frac{ax - a + bx + 2b}{(x+2)(x-1)} = \frac{(a+b)x + (2b-a)}{(x+2)(x-1)}
したがって、
5x+1(x+2)(x1)=(a+b)x+(2ba)(x+2)(x1)\frac{5x+1}{(x+2)(x-1)} = \frac{(a+b)x + (2b-a)}{(x+2)(x-1)}
この等式が恒等式であるためには、分子が等しくなければなりません。つまり、
5x+1=(a+b)x+(2ba)5x+1 = (a+b)x + (2b-a)
係数を比較すると、次の連立方程式が得られます。
a+b=5a+b = 5
2ba=12b-a = 1
上記の2つの式を連立させて解きます。
まず、1つ目の式から a=5ba = 5 - b となります。
これを2つ目の式に代入すると、2b(5b)=12b - (5 - b) = 1
2b5+b=12b - 5 + b = 1
3b=63b = 6
b=2b = 2
b=2b = 2a=5ba = 5 - b に代入すると、a=52=3a = 5 - 2 = 3
したがって、a=3a = 3, b=2b = 2

3. 最終的な答え

a=3a = 3
b=2b = 2

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