(1) 504 の正の約数の個数を求めよ。 (2) 999 までの3桁の自然数の中で、百の位、十の位、一の位の数字に同じ数字が2つ以上含まれるものの個数を求めよ。

数論約数場合の数組み合わせ素因数分解
2025/3/21

1. 問題の内容

(1) 504 の正の約数の個数を求めよ。
(2) 999 までの3桁の自然数の中で、百の位、十の位、一の位の数字に同じ数字が2つ以上含まれるものの個数を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 504 の正の約数の個数を求める。
まず、504 を素因数分解する。
504=23×32×71504 = 2^3 \times 3^2 \times 7^1
約数の個数は、各素因数の指数のそれぞれに 1 を足したものの積である。
(3+1)×(2+1)×(1+1)=4×3×2=24(3+1) \times (2+1) \times (1+1) = 4 \times 3 \times 2 = 24
したがって、504 の正の約数の個数は 24 個である。
(2) 999 までの3桁の自然数の中で、百の位、十の位、一の位の数字に同じ数字が2つ以上含まれるものの個数を求める。
3桁の自然数は100から999までである。
まず、3つの位の数字がすべて同じであるものを数える。
111, 222, 333, 444, 555, 666, 777, 888, 999 の9個。
次に、3つの位のうち2つの位の数字が同じであるものを数える。
百の位と十の位が同じ場合:
110, 112, 113, 114, 115, 116, 117, 118, 119 (9個)
220, 221, 223, 224, 225, 226, 227, 228, 229 (9個)
...
990, 991, 992, 993, 994, 995, 996, 997, 998 (9個)
合計 9×9=819 \times 9 = 81 個。
百の位と一の位が同じ場合:
101, 121, 131, 141, 151, 161, 171, 181, 191 (9個)
202, 212, 232, 242, 252, 262, 272, 282, 292 (9個)
...
909, 919, 929, 939, 949, 959, 969, 979, 989 (9個)
合計 9×9=819 \times 9 = 81 個。
十の位と一の位が同じ場合:
100, 111, 122, 133, 144, 155, 166, 177, 188, 199 (10個)
200, 211, 222, 233, 244, 255, 266, 277, 288, 299 (10個)
...
900, 911, 922, 933, 944, 955, 966, 977, 988, 999 (10個)
合計 9×10=909 \times 10 = 90 個。
3つの位がすべて同じものは3つの場合すべてに含まれているので、
81+81+902×9=25218=23481 + 81 + 90 - 2 \times 9 = 252 - 18 = 234 個。
さらに、3つの位がすべて同じ場合である 111, 222, ..., 999 の 9個を足すことで重複を除く。
81+81+9029=23481 + 81 + 90 - 2*9 = 234
この方法だと、すべて同じ数字の場合を3回カウントし、重複を除くために同じ数字のものが2つの場合を2回引いている。そのため、最後にすべて同じ数字の場合の9個を足す必要がある。
よって、求める個数は 234+9=1009+909=261171+81+81+9092=24234+9=100-9+90-9=261-171 +81 +81 +90-9*2=24
別解:
すべての3桁の数字から、3つの数字がすべて異なるものを引く。
3桁の数は100から999の900個である。
3つの数字がすべて異なる数は、百の位が1から9の9通り、十の位が0から9の10通りから百の位の数字を除いた9通り、一の位が0から9の10通りから百の位と十の位の数字を除いた8通りなので、 9×9×8=6489 \times 9 \times 8 = 648
900648=252900 - 648 = 252

3. 最終的な答え

(1) 24 個
(2) 252 個

「数論」の関連問題

$n$ を自然数とするとき、$N = \sqrt{594n}$ が1000以下の整数となるような $n$ の値を求めよ。 ただし、594の素因数分解の結果は2,3,11を使用すること。

平方根素因数分解整数の性質
2025/7/6

$n$ を自然数とするとき、$N = \sqrt{594n}$ が1000以下の整数となるような $N$ の値を求める。

平方根整数素因数分解平方数
2025/7/6

$\sqrt{2}$ のように、整数 $m$ と 0 でない整数 $n$ を使って分数 $\frac{m}{n}$ の形で表すことができない数を何というか?

無理数有理数数の分類平方根
2025/7/6

$\sqrt{53-2n}$ が整数になるような自然数 $n$ のうち、2番目に小さいものを求める。

平方根整数自然数平方数
2025/7/6

$n$ は整数とする。命題「$n^2$ が偶数ならば、$n$ は偶数である」を証明するための穴埋め問題。

命題対偶整数偶数奇数証明
2025/7/6

$n$は自然数とする。命題「$n$は奇数 $\Rightarrow$ $n$は3の倍数」について、以下の問いに答える。 (1) 与えられた命題の真偽を判定し、偽の場合は反例を挙げる。 (2) 与えられ...

命題真偽反例自然数奇数倍数
2025/7/6

自然数の列を、1個、2個、4個、... と群に分けていく。 (1) 第$n$群の最初の自然数を求める。 (2) 500が第何群の第何項かを求める。 (3) 第$n$群にあるすべての自然数の和を求める。

数列等比数列等差数列群数列自然数
2025/7/6

自然数 $n$ に対して、$7^n - 1$ が $6$ の倍数であることを数学的帰納法で証明する。

数学的帰納法整数の性質倍数証明
2025/7/6

与えられた数について、正の約数の個数を求める問題です。具体的には以下の4つの数について、正の約数の個数を求めます。 (1) 56 (2) 112 (3) 135 (4) 216

約数素因数分解整数の性質
2025/7/6

問題は、与えられた数に対して、その正の約数の個数を求めるものです。具体的には、以下の3つの数について、正の約数の個数をそれぞれ求めます。 (1) 16 (2) 144 (3) 504

約数素因数分解整数の性質
2025/7/5