与えられた不等式を証明し、等号が成り立つ場合を調べます。 (1) $x^2 + y^2 \ge 2(x+y-1)$ (2) $x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0$ (3) $\frac{a^2 + b^2}{2} \ge (\frac{a+b}{2})^2$ (4) $a^2 + \frac{1}{a^2} \ge 2$ ($a \neq 0$)

代数学不等式証明平方完成相加相乗平均
2025/5/13
はい、承知いたしました。画像にある数学の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

与えられた不等式を証明し、等号が成り立つ場合を調べます。
(1) x2+y22(x+y1)x^2 + y^2 \ge 2(x+y-1)
(2) x2+2xy+2y20x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0
(3) a2+b22(a+b2)2\frac{a^2 + b^2}{2} \ge (\frac{a+b}{2})^2
(4) a2+1a22a^2 + \frac{1}{a^2} \ge 2 (a0a \neq 0)

2. 解き方の手順

(1) x2+y22(x+y1)x^2 + y^2 \ge 2(x+y-1) の証明
まず、右辺を左辺に移項します。
x2+y22x2y+20x^2 + y^2 - 2x - 2y + 2 \ge 0
次に、平方完成を行います。
(x22x+1)+(y22y+1)0(x^2 - 2x + 1) + (y^2 - 2y + 1) \ge 0
(x1)2+(y1)20(x-1)^2 + (y-1)^2 \ge 0
実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成り立ちます。
等号が成り立つのは、x1=0x-1=0 かつ y1=0y-1=0 のとき、つまり、x=1x=1 かつ y=1y=1 のときです。
(2) x2+2xy+2y20x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0 の証明
平方完成を行います。
(x2+2xy+y2)+y20(x^2 + 2xy + y^2) + y^2 \ge 0
(x+y)2+y20(x+y)^2 + y^2 \ge 0
実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成り立ちます。
等号が成り立つのは、x+y=0x+y=0 かつ y=0y=0 のとき、つまり、x=0x=0 かつ y=0y=0 のときです。
(3) a2+b22(a+b2)2\frac{a^2 + b^2}{2} \ge (\frac{a+b}{2})^2 の証明
両辺に2をかけます。
a2+b2(a+b)22a^2 + b^2 \ge \frac{(a+b)^2}{2}
さらに2をかけます。
2(a2+b2)(a+b)22(a^2 + b^2) \ge (a+b)^2
2a2+2b2a2+2ab+b22a^2 + 2b^2 \ge a^2 + 2ab + b^2
a22ab+b20a^2 - 2ab + b^2 \ge 0
(ab)20(a-b)^2 \ge 0
実数の2乗は常に0以上なので、この不等式は常に成り立ちます。
等号が成り立つのは、ab=0a-b=0 のとき、つまり、a=ba=b のときです。
(4) a2+1a22a^2 + \frac{1}{a^2} \ge 2 (a0a \neq 0) の証明
相加相乗平均の関係を利用します。a2>0a^2 > 0 かつ 1a2>0\frac{1}{a^2} > 0 であるので、
a2+1a22a21a2\frac{a^2 + \frac{1}{a^2}}{2} \ge \sqrt{a^2 \cdot \frac{1}{a^2}}
a2+1a221\frac{a^2 + \frac{1}{a^2}}{2} \ge \sqrt{1}
a2+1a221\frac{a^2 + \frac{1}{a^2}}{2} \ge 1
a2+1a22a^2 + \frac{1}{a^2} \ge 2
等号が成り立つのは、a2=1a2a^2 = \frac{1}{a^2} のとき、つまり、a4=1a^4 = 1 のときです。 a0a \neq 0 なので、a=±1a = \pm 1 のときです。

3. 最終的な答え

(1) 不等式 x2+y22(x+y1)x^2 + y^2 \ge 2(x+y-1) は成立する。等号成立条件は x=1x=1 かつ y=1y=1
(2) 不等式 x2+2xy+2y20x^2 + 2xy + 2y^2 \ge 0 は成立する。等号成立条件は x=0x=0 かつ y=0y=0
(3) 不等式 a2+b22(a+b2)2\frac{a^2 + b^2}{2} \ge (\frac{a+b}{2})^2 は成立する。等号成立条件は a=ba=b
(4) 不等式 a2+1a22a^2 + \frac{1}{a^2} \ge 2 は成立する。等号成立条件は a=1a=1 または a=1a=-1

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