$\theta$ についての恒等式 $\cos \theta + \cos(\theta + \phi_1) + \cos(\theta + \phi_2) = 0$ が与えられている。$\phi_1$ と $\phi_2$ は定数で、$0 \le \phi_1 \le \phi_2 < 2\pi$ を満たす。 (1) $\phi_1$ と $\phi_2$ の値を求める。 (2) $\cos^2 \theta + \cos^2(\theta + \phi_1) + \cos^2(\theta + \phi_2)$ の値を求める。 (3) $\vec{a} = (1, 0), \vec{b} = (\cos \phi_1, \sin \phi_1), \vec{c} = (\cos \phi_2, \sin \phi_2)$ とするとき、位置ベクトル $\cos \theta \vec{a} + \cos(\theta + \phi_1) \vec{b} + \cos(\theta + \phi_2) \vec{c}$ で表される点Pの軌跡と、$\theta$ が増加する場合の点Pの動きを求める。
2025/5/13
1. 問題の内容
についての恒等式 が与えられている。 と は定数で、 を満たす。
(1) と の値を求める。
(2) の値を求める。
(3) とするとき、位置ベクトル で表される点Pの軌跡と、 が増加する場合の点Pの動きを求める。
2. 解き方の手順
(1)
を変形する。
和積の公式より、
これは任意の で成立するので、
、 とすると、
となり、成立する。
(2)
(3)
より、
点Pは、半径 の円周上に存在する。 が増加すると、点Pは反時計回りに移動する。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 点Pは半径 の円周上に存在し、 が増加する場合、点Pは反時計回りに移動する。