以下の3つの関数について、$x \to 0$ のときの極限を求める問題です。 (1) $3^{\frac{1}{x}}$ (2) $(\frac{1}{2})^{\frac{1}{x}}$ (3) $2^{\frac{1}{x^2}}$

解析学極限関数の極限指数関数発散
2025/5/13

1. 問題の内容

以下の3つの関数について、x0x \to 0 のときの極限を求める問題です。
(1) 31x3^{\frac{1}{x}}
(2) (12)1x(\frac{1}{2})^{\frac{1}{x}}
(3) 21x22^{\frac{1}{x^2}}

2. 解き方の手順

(1) 31x3^{\frac{1}{x}} について:
x+0x \to +0 のとき、1x+\frac{1}{x} \to +\infty なので、31x+3^{\frac{1}{x}} \to +\infty となります。
x0x \to -0 のとき、1x\frac{1}{x} \to -\infty なので、31x03^{\frac{1}{x}} \to 0 となります。
右側極限と左側極限が一致しないため、極限は存在しません。
(2) (12)1x(\frac{1}{2})^{\frac{1}{x}} について:
x+0x \to +0 のとき、1x+\frac{1}{x} \to +\infty なので、(12)1x0 (\frac{1}{2})^{\frac{1}{x}} \to 0 となります。
x0x \to -0 のとき、1x\frac{1}{x} \to -\infty なので、(12)1x=21x+ (\frac{1}{2})^{\frac{1}{x}} = 2^{\frac{-1}{x}} \to +\infty となります。
右側極限と左側極限が一致しないため、極限は存在しません。
(3) 21x22^{\frac{1}{x^2}} について:
x+0x \to +0 のとき、x2+0x^2 \to +0 であり、1x2+\frac{1}{x^2} \to +\infty なので、21x2+2^{\frac{1}{x^2}} \to +\infty となります。
x0x \to -0 のとき、x2+0x^2 \to +0 であり、1x2+\frac{1}{x^2} \to +\infty なので、21x2+2^{\frac{1}{x^2}} \to +\infty となります。
右側極限と左側極限が一致し、\infty に発散するため、極限は ++\infty です。

3. 最終的な答え

(1) 極限は存在しない
(2) 極限は存在しない
(3) ++\infty

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