カレンダーにおいて、縦2つ、横3つを四角形で囲んだときの四隅の数を$a, b, c, d$ としたとき、$bc-ad$の値について、どのような性質が成り立つかを予想し、説明し、証明する問題。さらに、縦3つ、横2つを四角形で囲んだ場合についても同様に考える。

その他数の性質カレンダー代数パターン認識証明
2025/5/13

1. 問題の内容

カレンダーにおいて、縦2つ、横3つを四角形で囲んだときの四隅の数をa,b,c,da, b, c, d としたとき、bcadbc-adの値について、どのような性質が成り立つかを予想し、説明し、証明する問題。さらに、縦3つ、横2つを四角形で囲んだ場合についても同様に考える。

2. 解き方の手順

まず、縦2つ、横3つの四角形で囲んだ場合を考える。カレンダーの例から、いくつか四隅の数字を選び、bcadbc-adの値を計算してみる。
例1: a=6,b=8,c=13,d=15a=6, b=8, c=13, d=15 のとき、 bcad=8×136×15=10490=14bc-ad = 8 \times 13 - 6 \times 15 = 104 - 90 = 14
例2: a=7,b=9,c=14,d=16a=7, b=9, c=14, d=16 のとき、 bcad=9×147×16=126112=14bc-ad = 9 \times 14 - 7 \times 16 = 126 - 112 = 14
例3: a=12,b=14,c=19,d=21a=12, b=14, c=19, d=21 のとき、 bcad=14×1912×21=266252=14bc-ad = 14 \times 19 - 12 \times 21 = 266 - 252 = 14
これらの例から、bcadbc-adの値は常に14になることが予想される。
次に、これを証明する。カレンダーにおいて、ある数をaaとすると、b=a+2b=a+2, c=a+7c=a+7, d=a+9d=a+9 と表せる。
したがって、
bcad=(a+2)(a+7)a(a+9)bc - ad = (a+2)(a+7) - a(a+9)
=(a2+9a+14)(a2+9a) = (a^2 + 9a + 14) - (a^2 + 9a)
=14 = 14
よって、bcadbc-adの値は常に14であることが証明された。
次に、縦3つ、横2つを四角形で囲んだ場合を考える。
同様に、カレンダーの例からいくつか四隅の数字を選び、bcadbc-adの値を計算してみる。
例1: a=5,b=6,c=19,d=20a=5, b=6, c=19, d=20 のとき、 bcad=6×195×20=114100=14bc-ad = 6 \times 19 - 5 \times 20 = 114 - 100 = 14
例2: a=6,b=7,c=20,d=21a=6, b=7, c=20, d=21 のとき、 bcad=7×206×21=140126=14bc-ad = 7 \times 20 - 6 \times 21 = 140 - 126 = 14
これらの例から、bcadbc-adの値は常に14になることが予想される。
ある数をaaとすると、b=a+1b=a+1, c=a+14c=a+14, d=a+15d=a+15 と表せる。
したがって、
bcad=(a+1)(a+14)a(a+15)bc - ad = (a+1)(a+14) - a(a+15)
=(a2+15a+14)(a2+15a) = (a^2 + 15a + 14) - (a^2 + 15a)
=14 = 14
よって、bcadbc-adの値は常に14であることが証明された。

3. 最終的な答え

縦2つ、横3つの四角形で囲んだ場合、bcadbc-adの値は常に14になる。
縦3つ、横2つの四角形で囲んだ場合も、bcadbc-adの値は常に14になる。

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