コインを3回投げる試行において、以下の事象に関する確率を求める問題です。 * 事象A: 1回目に表が出る * 事象B: 3回とも同じ側が出る * 事象C: 3回目は2回目と同じ側が出る * 事象D: 1回目と2回目は異なった側が出る (1) $P(A)$, $P(B)$ (2) $P(A \cap B)$, $P(A \cup B)$ (3) $P(\overline{A})$, $P(\overline{B})$ (4) $P(C|D)$ (5) $P(C \cap D)$, $P(C)P(D)$、事象CとDが独立かどうか

確率論・統計学確率条件付き確率独立事象事象
2025/5/14

1. 問題の内容

コインを3回投げる試行において、以下の事象に関する確率を求める問題です。
* 事象A: 1回目に表が出る
* 事象B: 3回とも同じ側が出る
* 事象C: 3回目は2回目と同じ側が出る
* 事象D: 1回目と2回目は異なった側が出る
(1) P(A)P(A), P(B)P(B)
(2) P(AB)P(A \cap B), P(AB)P(A \cup B)
(3) P(A)P(\overline{A}), P(B)P(\overline{B})
(4) P(CD)P(C|D)
(5) P(CD)P(C \cap D), P(C)P(D)P(C)P(D)、事象CとDが独立かどうか

2. 解き方の手順

まず、全事象は23=82^3 = 8通りです。
(1)
* 事象A: 1回目に表が出る。残りの2回の表裏は自由なので、22=42^2=4通り。よって、P(A)=48=12P(A) = \frac{4}{8} = \frac{1}{2}.
* 事象B: 3回とも同じ側が出る。表表表、裏裏裏の2通り。よって、P(B)=28=14P(B) = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}.
(2)
* 事象A∩B: 1回目に表が出て、3回とも同じ側が出る。これは表表表の1通り。よって、P(AB)=18P(A \cap B) = \frac{1}{8}.
* 事象A∪B: P(AB)=P(A)+P(B)P(AB)=12+1418=4+218=58P(A \cup B) = P(A) + P(B) - P(A \cap B) = \frac{1}{2} + \frac{1}{4} - \frac{1}{8} = \frac{4+2-1}{8} = \frac{5}{8}.
(3)
* 事象A\overline{A}: 1回目に表が出ない。つまり裏が出る。P(A)=1P(A)=112=12P(\overline{A}) = 1 - P(A) = 1 - \frac{1}{2} = \frac{1}{2}.
* 事象B\overline{B}: 3回とも同じ側が出ない。P(B)=1P(B)=114=34P(\overline{B}) = 1 - P(B) = 1 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4}.
(4)
* 事象C: 3回目は2回目と同じ側が出る。つまり、2回目と3回目は同じ。
* 事象D: 1回目と2回目は異なる側が出る。
* 事象C∩D:1回目と2回目が異なり、2回目と3回目が同じ。例えば、表裏裏、裏表表。
* 事象Dのパターン:表裏表、表裏裏、裏表表、裏表裏の4通り
P(CD)=P(CD)P(D)=2/84/8=24=12P(C|D) = \frac{P(C \cap D)}{P(D)} = \frac{2/8}{4/8} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2}.
(5)
* P(CD)=28=14P(C \cap D) = \frac{2}{8} = \frac{1}{4}. (上記(4)参照)
* P(C)=48=12P(C) = \frac{4}{8} = \frac{1}{2}。 (事象Cは、1, 2回目がどちらでも良く、3回目が2回目と同じであれば良いので、22=42*2=4通り)
* P(D)=48=12P(D) = \frac{4}{8} = \frac{1}{2}。(1, 2回目が異なるパターンは上記(4)参照)
* P(C)P(D)=1212=14P(C)P(D) = \frac{1}{2} * \frac{1}{2} = \frac{1}{4}.
* P(CD)=P(C)P(D)P(C \cap D) = P(C)P(D)であるため、CとDは独立。

3. 最終的な答え

(1) P(A)=12P(A) = \frac{1}{2}, P(B)=14P(B) = \frac{1}{4}
(2) P(AB)=18P(A \cap B) = \frac{1}{8}, P(AB)=58P(A \cup B) = \frac{5}{8}
(3) P(A)=12P(\overline{A}) = \frac{1}{2}, P(B)=34P(\overline{B}) = \frac{3}{4}
(4) P(CD)=12P(C|D) = \frac{1}{2}
(5) P(CD)=14P(C \cap D) = \frac{1}{4}, P(C)P(D)=14P(C)P(D) = \frac{1}{4}、事象CとDは独立。

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