二等辺三角形 ABC に内接する半円 O がある。AB = AC = 5cm、BC = 8cm のとき、半円 O の半径を小数で求めよ。

幾何学二等辺三角形内接円半径三平方の定理面積
2025/3/7

1. 問題の内容

二等辺三角形 ABC に内接する半円 O がある。AB = AC = 5cm、BC = 8cm のとき、半円 O の半径を小数で求めよ。

2. 解き方の手順

まず、二等辺三角形 ABC の頂点 A から辺 BC に垂線を下ろし、交点を M とする。
このとき、M は BC の中点であるから、BM = MC = 4cm となる。
三角形 ABM は直角三角形であるから、三平方の定理より、
AM2+BM2=AB2AM^2 + BM^2 = AB^2
AM2+42=52AM^2 + 4^2 = 5^2
AM2+16=25AM^2 + 16 = 25
AM2=9AM^2 = 9
AM=3AM = 3
三角形 ABC の面積 S は、S=12×BC×AM=12×8×3=12 cm2S = \frac{1}{2} \times BC \times AM = \frac{1}{2} \times 8 \times 3 = 12 \text{ cm}^2
次に、半円の半径を rr とする。
三角形 ABC の面積は、三角形 ABO, ACO, および半円 O の面積の和に等しい。
三角形 ABO の面積は 12×AB×r=12×5×r=5r2\frac{1}{2} \times AB \times r = \frac{1}{2} \times 5 \times r = \frac{5r}{2}
三角形 ACO の面積は 12×AC×r=12×5×r=5r2\frac{1}{2} \times AC \times r = \frac{1}{2} \times 5 \times r = \frac{5r}{2}
半円 O の面積は 12πr2\frac{1}{2} \pi r^2
S=5r2+5r2+12×BC×rS = \frac{5r}{2} + \frac{5r}{2} + \frac{1}{2} \times BC \times r
S=5r+4r=9rS = 5r + 4r = 9r
三角形 ABC の面積 = 12×5×r+12×5×r+12×8×r\frac{1}{2} \times 5 \times r + \frac{1}{2} \times 5 \times r + \frac{1}{2} \times 8 \times r
三角形 ABC の面積 S=5r2+5r2+8r2=18r2=9rS = \frac{5r}{2} + \frac{5r}{2} + \frac{8r}{2} = \frac{18r}{2} = 9r
三角形 ABC の面積は12 cm2^2なので、12=9r12 = 9r
よって、r=129=43=1.333...r = \frac{12}{9} = \frac{4}{3} = 1.333...
三角形ABCの面積は 12 cm212 \text{ cm}^2 である.
また,三角形ABCの面積は,三角形ABO, ACO と半円の面積の和に等しい.
したがって,
12=12×5×r+12×5×r+12×8×r12 = \frac{1}{2}\times 5 \times r + \frac{1}{2} \times 5 \times r + \frac{1}{2} \times 8 \times r
12=5r2+5r2+4r=5r+4r=9r12 = \frac{5r}{2} + \frac{5r}{2} + 4r = 5r + 4r = 9r
r=129=431.333r = \frac{12}{9} = \frac{4}{3} \approx 1.333
r1.3r \approx 1.3

3. 最終的な答え

r=43r = \frac{4}{3}

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