1000人の生徒の数学のテストの成績が、平均48点、標準偏差15点の正規分布に従うとき、80点以上90点以下の生徒の人数を求める問題です。

確率論・統計学正規分布標準偏差確率統計標準正規分布
2025/5/14

1. 問題の内容

1000人の生徒の数学のテストの成績が、平均48点、標準偏差15点の正規分布に従うとき、80点以上90点以下の生徒の人数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、80点と90点を標準化します。標準化とは、平均を0、標準偏差を1とするように変換することです。標準化された変数を zz とすると、
z=xμσz = \frac{x - \mu}{\sigma}
ここで、xx は元の変数の値、μ\mu は平均、σ\sigma は標準偏差です。
80点を標準化すると、
z1=804815=32152.13z_1 = \frac{80 - 48}{15} = \frac{32}{15} \approx 2.13
90点を標準化すると、
z2=904815=4215=2.8z_2 = \frac{90 - 48}{15} = \frac{42}{15} = 2.8
次に、標準正規分布表を用いて、z1=2.13z_1 = 2.13 および z2=2.8z_2 = 2.8 に対応する確率を求めます。標準正規分布表は通常、平均からの累積確率を示します。
P(z<2.13)0.9834P(z < 2.13) \approx 0.9834
P(z<2.8)0.9974P(z < 2.8) \approx 0.9974
80点以上90点以下の生徒の割合は、P(2.13<z<2.8)P(2.13 < z < 2.8) であり、P(z<2.8)P(z<2.13)P(z < 2.8) - P(z < 2.13) で計算できます。
P(2.13<z<2.8)=0.99740.9834=0.014P(2.13 < z < 2.8) = 0.9974 - 0.9834 = 0.014
したがって、80点以上90点以下の生徒の割合は0.014です。生徒の総数は1000人なので、80点以上90点以下の生徒の人数は、
1000×0.014=141000 \times 0.014 = 14

3. 最終的な答え

14人

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